深 澤 家 も の が た り

泣き止まない ページ5

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〔Shota〕

辰哉に言われてラウールを泣き止ませようとするけど逆効果。

俺まで泣きそうだもん。

ラウ「ぅあぁぁぁん！」

涼太「なに泣かせてんの笑蓮、翔太のお膝に行ってくれる？」

蓮「やっ、」

床に座った蓮。

辰哉「あーあ、日頃の行いだね」

翔太「別に嫌われることしてないけど」

涼太「ほら、泣かないの。ね？もう誰も怒ってないから。」

ラウ「ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ‥‥」

涼太「ほらほら」

俺そんなにいじめてる記憶ないんだけど。

辰哉「涼太、そろそろ夕飯」

涼太「うん。ラウ、辰哉兄さんのとこ行こっか」

辰哉「おいで？」

康二「蓮、そこ寒いやろ？こっちおいで？」

蓮「んｯ‥‥」

完全にひとりな俺。

俺なんかしたかな。

ｶﾞﾁｬｯ‥‥

亮平「ただいまー」

ラウ「りょうくんｯ‥‥」

辰哉「行っておいで？」

亮平「手洗ってくるから待ってて？」

ラウ「んｯ‥‥」

辰哉「翔太、拗ねてんの？」

翔太「べつに」

辰哉「ふふ、反抗期のころのせいだね。涼太、手伝えることある？」

反抗期のころ、？

俺の反抗期‥‥

──

毎日友達とどっかしらほっつき歩いてたっけ。

河川敷で爆竹とか。

家では、


翔太「うっせぇんだよ。」

涼太「そんな言い方ねぇだろ」

翔太「なんだよ」

涼太「金欲しいならバイトでもしろよ。兄さんたちの金使って遊びまくんな」

翔太「うっせ。くれるってことはもう俺のもんだろ。お前には関係ない。」

涼太「おい、翔太！」


翔太「辰哉、金くれ」

辰哉「昨日あげたでしょ」

翔太「いいじゃん」

辰哉「そんなにほしいならバイトでもしなさい。買い物行ってくるから」

翔太「大介」

大介「俺今月金欠でお小遣いあげれない。ラウ、蓮、康二、亮平。はい」

弟たちにはあげんのに俺にはねぇのかよ。

大介「‥‥これしかあげられない」

そう言ってくれたのは3000円。

大介「あとは自分でなんとかして。遊んでばっかの人にお小遣いはあげられないよ。辰哉には内緒だからね」


照「それ俺のだから返せ」

翔太「はぁ？借りるって言ってんじゃん」

照「翔太、返したためしねぇじゃん」

翔太「うるさい！」

照「は？俺の勝手に持ってくからだろ！」


兄ちゃんたちとはケンカばっかだったな。

───

辰哉「俺も大介もそうだけど反抗期で親とケンカしてたりすると弟たちは怖がるんだよ」

翔太「‥‥」

辰哉「普段から優しくしてたら怖がられることないのにな」

我慢した結果→←ケンカ

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