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「え？え？どうしよ！」
彼女だって戸惑うはずで。
そこで初めてその男が駆け寄ってきた。
「え、あ、もしかして幼馴染の…？」
「そう！のんちゃん！」
「え、どうしよう…ほっぺそない赤かったら痛いですよね？俺、冷やすもん取ってこよっか？」
「あ、うん、ともくんいい？」
ともくんとやらがまた駆け出したタイミングで、俺より小さい彼女が俺の背を支えてベンチへと促そうとする。
「っ、ヘーキやから…ごめ、なんか」
3つも年下の前で涙を流すこと自体、既に恥ずかしいことなのだが、好きな奴の好きな奴を見て漸く恋に気づいたアホが嫉妬で泣いたという事実が一番恥ずかしかった。
それならまだ、赤い頬がいたい所為にしたほうがマシで。
「ともくん、イケメンやん」
「泣くのかふざけるのかはっきりして」
「俺のほうがイケメンやもん」
「わかってるってば、イケメンだよね」
彼女の扱いに慣れたということは、俺の扱いも彼女は慣れてるというわけで、はいはいと受け流されるまま、並んで座って二人きり。
「のんちゃん誤解してるから」
「何が」
「私、ともくんのこと好きなわけじゃない」
「え、なんで」
「島田！！！！持ってきたぁ！！！」
ナイスタイミングかバッドタイミングか。
ともくんが袋に入った氷の欠片を沢山持ってくる。
どうやら飲食モールでもらったらしく「はい！これ！」と屈託ない笑顔で差し出されて、冷たいそれを受け取った。
「じゃ、俺帰るね」
仕事を終えたとでも言いたいのか、そのままともくんはAの静止も聞かずに走り去ってしまった。
「行っちゃった」と小さく呟く彼女。
でも、もしかしたらあの時のを聞いていたのかもしれないと思うと、俺も何も言えなかった。
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深瀬(プロフ) - 鳳清四郎さん» 有難うございます。その言葉で私はもう幸せです。本当に有難うございます。 (2017年3月29日 12時) (
レス) id: 5852a1f709 (このIDを非表示/違反報告)
鳳清四郎(プロフ) - 深瀬さん» 深瀬さんの美しい言葉たち大好きです！ (2017年3月29日 11時) (レス) id: d8dc3cfa3a (このIDを非表示/違反報告)
深瀬(プロフ) - 。さん» コメントありがとうございました！貴重なご意見感謝します！ (2017年3月27日 13時) (レス) id: 5852a1f709 (このIDを非表示/違反報告)
。 - 表現がおばさん臭くて、面白みに欠けた。 (2017年3月27日 13時) (レス) id: 14370819a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深瀬
| 作成日時：2017年3月26日 20時
