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第4話 ページ6
その日、また夢を見た。
前に見た夢に出てきたあの着物の男の人だ。
悲しそうに、手元の花を見ている。
水色の綺麗な小さな花。
私もとても悲しい気持ちになった。
ばっと場面が変わり、
今度はお婆ちゃんが出てきた。
お婆ちゃんは、私に綺麗な押し花を見せてくれた。
「綺麗じゃろ?宝物なんじゃよ。」
その押し花に陽が当たって、とても綺麗だった。
「あれ?この花ってさっきの…」
そう言いかけた時、はっと目が覚めた。
目からは涙がこぼれていた。
胸がぎゅーってなって、なんとも言えない気持ちになった。
あの花、なんでいう名前なんだろう。
今度、ユリさんに聞いてみよう。
そんな風に思っていると、ふと、前にソジュンがくれたイヤリングが目に入る。
あれ?これって…
そのイヤリングは、小さい水色の小花のイヤリング。
ハッとした。
イヤリングの花は、夢に出てきたあの花だった。
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作者名:糸花 | 作成日時:2022年11月26日 7時