五夜 ページ5
『あ!
ねえ、魔法使いさん。』
「なんですか?」
『これ、前に友達がくれた
[ぼーどげーむ]って言うらしいんだけど、
どうやって遊ぶの?』
少女が取り出したのはオセロだった。
「ああ、オセロですか。」
『おせろ?』
「ええ。
この白黒の石がありますよね?
この石を白黒交互に挟むように打ってひっくり返し、
最後に石が多い方が勝ちなんです。」
『へぇー、面白そう!
魔法使いさん、勝負しよう?』
「是非とも。
絶対負けませんからね?」
『こっちこそ負けないよ?』
じゃんけんによって、少女が白・魔法使いが黒となった。
「では私から。
最初に、真ん中に白と黒2つずつ交互に並べるんです。」
『ほむほむ』
「そして、此処に石を置くと白が黒に挟まれますよね。
挟まれた異色は自分の持ち手の色に変えられるんです。」
『なるほど。
これはナナメでもいいの?』
「ええ。挟めればどこでもいいんです。」
『なるほど、じゃあ私の番!』
それから数分後
「これで、石の数が多かった方の勝ちです。」
『じゃあ数えるよ?せーのっ』
「『1…2…3…4…5…6…
28…29…30…31…32!えっ』」
「引き分け、ですか。」
『勝ちでもなければ負けでもないのか……』
「なんか複雑ですね、どっちでもないと言うのは………って、あれ?」
『Zzz……』
「寝てる……?」
少女は遊び疲れたのかぐっすりと眠っていた。
「んじゃま、俺も帰るか!
……最近御見舞行けなくてゴメンな。
また明日来るから……
もう、寂しい思いはさせねーからな。」
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黒猫 - 悲しい話で泣けますね! (2017年7月16日 17時) (レス) id: 7a5a46f3e3 (このIDを非表示/違反報告)
28cm(プロフ) - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/fuka141213/←続編のURLです! (2017年1月17日 19時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
28cm(元猫耳剣士)(プロフ) - 続編を作りました![28cm]か[月明かりの下、今日も君を待つ]で検索してください!機種変の関係で続編に行かせてもらいます。これからもどうぞ宜しく! (2017年1月4日 9時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
猫耳剣士(プロフ) - からーさん» からーさん、コメントありがとう!完結までどうか見ていてくださいね! (2016年12月11日 12時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
からー - これは一コメと言うヤツですかな!?初小説との事ですが、いつも真剣に見てしまいます!完結まで、頑張って! (2016年12月11日 12時) (レス) id: 81411e5d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫耳剣士 | 作成日時:2016年12月10日 12時