二十七夜 ページ27
少々時を遡る……
コナンside
俺達は今、昴さんの車に乗ってAさんの居る病院に向かっていた。
「Aって人、どんな人なんだろーな!」
「会うのが楽しみですね!」
「うんうん!」
「ったく、はしゃぎ過ぎだっつの。」
俺が苦笑混じりに言うと、いつもは返ってくるアイツの声が無かった。
「は、灰原……?」
「ガタガタガタガタガタガタガタ」
「おい、大丈夫か〜灰原〜」
「ガタガタガタガタガタガタガタ」
灰原は俺が何を言っても一点を睨んで震えているだけ。
「……お前、昴さんが苦手だったんだっけ?」
「な、何で居るの……!
何で博士じゃないの………!」
灰原はそううわ言のように呟いていた。
俺が、博士ではなく昴さんを連れてきたのは理由があった。
ヤツ───キッドについてだ。
キッドはこの頃、毎日Aさんの病室に通っている。
もしかすると、Aさんはキッドの顔を見ているかもしれない。
聞こうと思ったが、小学一年生がキッドの顔を見たかと聞いても、適当に返される事は目に見えている。
博士も同じような理由だ。
で、近くの信用できる、真剣に話してもらえる人が昴さんだった。
「……ま、丁度博士も風邪ひいてたしな。」
「ほら皆さん、着きましたよ?」
さ、アイツについて聞きに行こうじゃねーか!
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黒猫 - 悲しい話で泣けますね! (2017年7月16日 17時) (レス) id: 7a5a46f3e3 (このIDを非表示/違反報告)
28cm(プロフ) - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/fuka141213/←続編のURLです! (2017年1月17日 19時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
28cm(元猫耳剣士)(プロフ) - 続編を作りました![28cm]か[月明かりの下、今日も君を待つ]で検索してください!機種変の関係で続編に行かせてもらいます。これからもどうぞ宜しく! (2017年1月4日 9時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
猫耳剣士(プロフ) - からーさん» からーさん、コメントありがとう!完結までどうか見ていてくださいね! (2016年12月11日 12時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
からー - これは一コメと言うヤツですかな!?初小説との事ですが、いつも真剣に見てしまいます!完結まで、頑張って! (2016年12月11日 12時) (レス) id: 81411e5d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫耳剣士 | 作成日時:2016年12月10日 12時