愛し、酸っぱき、短編集 2 (ページ8)

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《続き》

『じゃあ明日から一緒に通えばいいじゃない！それなら拓朗も歩いていってもいいわよ？絶対悪い虫つかないもの。』

Kwkm「え、でも伊沢さんが、、」

Izw「よければ一緒に行きましょうか。」

Kwkm「本当ですか！ぜひ！」

Izw「執事、父に伝えておいて。」

“ 了解しました。”

『ふふ、明日からよろしくね拓司さん。あ、私のことは麗華って呼んでね？』

Izw「麗華さん…了解しました。」

Kwkm「明日からよろしくお願いします！」

Izw「よろしく、ここの家の前に来るから待っていてね。笑」

Kwkm「はい！」

… 思わぬ報酬を手に入れてしまった。

婚約者の弟があんなにもイケメンだなんて、、

何学部だろう、ミスターコン出ないのかな、

麗華さんと結婚するのに、俺は拓朗くんのことで頭がいっぱいだった。

Izw「これが恋か ……」

そう執事の車の中で呟いた。

“ 麗華さん、お綺麗でしたね。”

Izw「あぁ、父が言うのもわかるな。」

“ よかったです、婚姻が上手く行きそうで。”

Izw「え？」

“ だって拓司さん、＿＿＿ ”

俺はその言葉にフリーズしてしまった。

家に着くと、父にどうだったかと聞かれた。

素敵な方で上手く行きそうでよかったとだけ告げると、

厳格な父が頷いた。

ただ、同時に少し悲しそうな顔をした。

俺は今日は遅くなったから早めに部屋に入ることにした。

実際は、執事の言葉に戸惑いを隠せないだけだったが、、

“ だって、拓司さん、男の人がお好きでしょう？父のために無理しているのではと思って。でも、麗華さんには恋が出来たのですね、よかったです。”

その言葉に俺は、

Izw「また、嘘をついた …」

執事にバレていたことよりも、そこで何も発せなかった自分を悔やんだ。

Izw「俺、まだ父の言いなりだ…子供なんだ…」

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