愛し、酸っぱき、短編集 2 (ページ6)

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紅い月と黒い薔薇 (( Izw×Kwkm ページ6

※設定特殊 / 年齢めちゃくちゃ

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俺は君をたくさん傷つけた。

俺にもう君を愛する資格なんてない＿＿＿

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俺の家は由緒ある家だった。

厳格な父と美しい母親。

父に言われたことは全て正しいと思って生きてきた。

そんな、色のない世界を生きてきた20の夏だった。

“ いいか、お前は川上家の長女と結婚するんだ。お前もいい歳だろう。綺麗な娘さんだから恥をかかないように。”

Izw「はい、わかりました … 」

俺は結婚相手が決まっているらしい。

つまりはお見合い結婚か。

まぁいい。

父の勧めで男子校に通っていたから女性との関わり方はめっぽうわからない。

さらに言えば、今現在通っている東大でも、女性とは音沙汰ない。

父が綺麗と言うのだからきっと綺麗だろう。

いいんだ、これで父が満足するのなら。

自分の気持ちなんてどうでもいい。

母はきっと父の言うことに賛同しないわけがない。

“ 明日の夜会いに行ってこい、執事が場所知っているから送ってくれるだろう。”

Izw「わかりました … 」

ただ、俺はきっとどんなに綺麗な娘さんでも好きになれない。

なぜなら俺は、

男が好きだからだ。

父の勧めで男子校に通ったせいで、見惚れるのは美しい男。

イケメンと言われる東大生のことは一通り見た。

しょうがないんだ。

どうせ男を好きになったって子孫は残せない。

ならいっそ、父の通りになっておけばいいんだ。

僕は気持ちを捨てることにした。

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