303: 憤怒 ページ41
*
レムの質問に、Aは怒りをあらわにした。
A「違う！！ 私はファナじゃない！！
私はモールの娘、A！ 間違えないで！！！」
聞いたこともないような怒鳴り声に、客室の外で会話を聞いていた「剣咬の虎」の面々は、驚いていた。
ユキノ「A様……」
ペローナ「何て気迫だ。」
ブルック「相当怒っていらっしゃいますね……」
レクター「無理もないような気はしますが……」
彼ら同様、オルガも驚きをあらわにしていた。
オルガ「あの小さい体から出てるとは思えねえほどの怒りだな。」
スティング「別に不思議なことじゃねえよ。
まあ……流石にあそこまで声を張ってるのは聞いたことねえけどな。」
その頃、部屋の中ではAの気迫に負けたレムが、謝罪をしていた。
レム「申し訳……ございませんでした……」
A「ふんっ！」
機嫌を損ねたAは、部屋を出た所で待っていた仲間たちに驚いた。
A「あ……」
オルガ「よっ。」
コニス「Aさん、大丈夫ですか？」
スー「スー！」
ローグ「病み上がりが随分と無茶をしたな。」
ユキノ「熱をぶり返してしまいますよ？」
A「えっと……」
なんと返せばいいのか、
迷っていると、フロッシュから誘いがきた。
フロッシュ「いっしょにごはん食べよー。」
A「え、あ、」
スティング「行ってゆっくりしてこい。」
A「……うん。」
親友の提案に同意したAはユキノとブルックに連れられ、スティング以外の「剣咬の虎」のメンバーと共にリビングへと移動した。
その直後、客室からトボトボと出てきたレムに、スティングは軽く声をかけた。
スティング「違うって言っただろ？」
レム「はい……薄々、わかってはいました、ファナ様ではないことは……でも……認めたくなかった。だって、あんなにそっくりなのに……」
スティング「そんなにAに似てんのか、ファナ王女？」
レム「双子の様にそっくりですよ……ほら。」
そう言ってレムがズボンのポケットから取り出し、スティングに見せたのは、幼い頃のレムと、Aにそっくりな女の子が写っている写真だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さる吉(プロフ) - バックナーさん» 再登場いいですね！彼らの今後の活躍が楽しみです！ (2020年7月6日 5時) (
レス) id: 626e86ce5e (このIDを非表示/違反報告)
バックナー - さる吉さん» 原作ではイゾウが再登場しました！！ (2020年7月6日 5時) (レス) id: adfb5f9265 (このIDを非表示/違反報告)
バックナー - さる吉さん» 原作では不死鳥マルコが再登場しました！！ (2020年6月21日 15時) (レス) id: adfb5f9265 (このIDを非表示/違反報告)
バックナー - さる吉さん» まさかジンベエがこの世界に来ることはないですかな？？更新楽しみにしてます！！ (2020年5月27日 22時) (レス) id: adfb5f9265 (このIDを非表示/違反報告)
さる吉(プロフ) - バックナーさん» ありがたいことに五年になりました！続編できましたよ！ (2020年5月20日 13時) (レス) id: 626e86ce5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さる吉 | 作成日時：2019年4月4日 8時
