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そして以前話した時、ここがどの辺りになるのかは自ら理解していたようなので
恐らくは地理も大丈夫なのだろう。……歴史についてだけは、怪しい所ではあるが。
「……聞くところによれば、ある街には
一定の道のみを究める者達しか居ないという場所が幾つかあるらしい」
Aはそういう街に居たんだろう、と凪斗が言ったところ
実際にその通りだったようで、当然の事のように本人が頷いて応える。
「学者や研究者などといった方面で天才と謳われる者の中には、
そんな街の出身であるという者が多数を占める──とかな」
「私の近所にも、そういった類の人が多かったしね」
両親も極端に何かについてしか優れて居なかったし、
兄もAと同じように機械関係のことしか目に見て来なかった。
同じ街に居たAと同じ歳の子供達も、それぞれが自分に合う道を選んでいる。
「……そういう訳だ。Aに勉強について教えを乞うのは諦める事だな」
「えー、そんなあ……」
翔達は学校に通っていたから、習慣として勉強を続けさせる事にしているが
そういった環境とは無縁だったAを
今更、無理にこちらに合わさせようとは思っていない。
断言した凪斗に、がっくりと肩を落とした翔が嘆く。
「……颯太とか、俊也だとか白羽ではダメなの?」
俊也は体力自慢なだけではなく、頭もそこそこ切れると聞いている。
その上、颯太は翔の幼馴染だという話ではなかったか。
白羽だって、あの温厚な性格なら翔の頼みも快く引き受けてくれるだろう。
Aはそう問いを投げかけたが、翔は思いっきり眉根を寄せながら彼女に言った。
「──今は三人共、出稼ぎに行ってるんだ!!」
「……ああ〜……」
…………それは災難なことで。
(それなら翔、後でみっちり勉強させてやるから、な)
(うわっ……だから、凪斗は厳し過ぎるから嫌だって!)
(だったら初めから自分でノルマを熟しておけ)
(……あれ……私達、確かこの資料についての話し合いをしていた筈じゃ……)
〜･･〜･･〜･･〜
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フェイル(プロフ) - ゆーふぉーさん» 聞いてないですよねえ! (白々しい。) 兄だけが、物語の最初で出て来た五人の存在を誰よりも早く知っていたことになりますね。 (2015年9月22日 1時) (
レス) id: 94a6daec65 (このIDを非表示/違反報告)
フェイル(プロフ) - ヒビキさん» コメントありがとうございます! はい、その通りでございます! 話が半ばに差し掛かったところで、ようやくその正体がわかりましたね! (2015年9月22日 1時) (レス) id: 94a6daec65 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーふぉー(プロフ) - お兄さんなんて聞いてないですよΣ(ﾟДﾟ)思った以上に複雑ですね (2015年9月21日 22時) (レス) id: 7b18582839 (このIDを非表示/違反報告)
ヒビキ(プロフ) - 違っていたら申し訳ないんですけど、タイトルの絵に描かれている左側の男の子はもしかして主人公の兄である凛空ですか？ (2015年9月20日 20時) (レス) id: b7ba2d1d16 (このIDを非表示/違反報告)
フェイル(プロフ) - ゆーふぉーさん» 書籍は流石に言い過ぎです!!!! 英語ですかー……あれは暗記教科のようなものな上、継続的な勉強になりますからかなりしんどいですよね;; (2015年9月13日 16時) (レス) id: 94a6daec65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フェイル | 作成日時：2015年8月30日 0時
