青魚との話。# 2 ページ10
「... ん、」
うっすらと目を開けると、明るい白い照明が急に目に入って少し痛かった。
マ「おはよう、A。」
一瞬驚いた顔をしてから、そう優しく呟いたマサイくん。
状況が理解できない。
何気なく頬に触れると、包丁出てきた傷には丁寧に処置が施されていた。
マサイくんがしてくれたのだろうか。
「... ごめん、なさい 」
マ「なんで謝るんだよ。」
そう言うと、ふわりと微笑み「頼ってくれて嬉しかった。」と頭を撫でてくれて、ドキッと胸が鳴った。
マ「あのさ...、Aがいいなら話してくれないか。何があったのか。」
「マサイくんがちゃんと聞いてくれるなら... 。」
マ「聞く、何でも聞くよ。」
そう澄んだ目で真剣に見つめられる。
私は少しずつ少しずつ、マサイくんに話し始めた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
マ「... なんだそいつｯ！AとAのお母さんのことそんなに傷つけて... 。」
「... ねぇマサイくん、お願いがあるの。」
マ「なに、A。」
「この話はもう忘れて欲しい。」
マ「... なんで 、」
「いいの。マサイくんにまで色々と背負わせたくないし、それに... 、私ももう忘れたい。」
自分でもわかってる。意味のわからないことを言ってることを。
マ「... わかった 、Aの望みなら。」
「あとね、もうひとつ。」
マ「うん。」
「1度でいいから、抱きしめて。」
その一言を言い終えたとき、目に溜まった涙がポロっとこぼれた。
俯いて涙拭こうとすると、マサイくんはそっと私を抱きしめた。
こんなに優しい温もりは初めてだった。
そう感じると共に、溢れ出す涙は止めを知らず服を濡らす。
マ「受け止めるから、全部。」
そう言うと、マサイくんの抱きしめる力が強くなった。
.
.
.
たくさん泣いた。たくさんマサイくんの温もりを感じた。
心が落ち着いた。マサイくんの心臓の音が心地よかった。
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霜月(プロフ) - めっちゃキュンキュンします！プロポーズの回はいつ見ても感動....!!!次の話はどうなるんだろう...？楽しみにしてます！ (2018年9月14日 16時) (
レス) id: 6f905307eb (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ヤバイ…… (2018年9月11日 20時) (レス) id: ce8c189a04 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ - 次の話、めっちゃ楽しみ! (2018年8月14日 9時) (レス) id: 8e98ba77aa (このIDを非表示/違反報告)
みるくきゃらめる - めっちゃ感動...これからもよろしくです！あと、リクです！カムチャツカ半島ゲームやってみたってお話お願いします！ (2018年8月12日 14時) (レス) id: c05eccd61c (このIDを非表示/違反報告)
まゆ松 - これからのお話も楽しみです！ (2018年8月11日 7時) (レス) id: 79b73baa10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小春 。 | 作成日時：2018年5月29日 19時
