消したい過去。# 1 ページ7
シルク達と図書館で勉強した後、「今日はあのドラマの日だ」なんて考えながら家に帰った。
玄関の扉を開けると「... A、入っちゃダメ。」そう小声で訴える母の姿があった。
父「よぉ、A。久しぶりだなあ?」
何年かぶりに見る顔は、やつれていて髭が生え、小汚かった。
母「もう帰って下さいッ!」
父「うるせぇって言ってんだろ!」
母「やめてッ、この子には何もしないで...!」
母が必死で、父( と呼んでいいのか )を抑えて私に近づけないようにする。
両親は、私が2歳の頃に父親の借金やその他諸々により離婚をしていた。
それから母と私、2人で仲良く協力し合って暮らしてきた。それなのに...。
「... 私もお母さんも今は幸せなの!邪魔しないで!迷惑かけて居なくなったくせに、いつまで私たちにまとわりつくの!やめてよ!消えろ今すぐ!もう関わんないで!」
初めて母の前で声を荒らげた。予想通り吃驚して目を見開いてる。
父「あ゙あ゙ん?黙れクソガキ。」
そう言って、母の抑えていた腕を振りほどき、包丁を私に向けて振りかざした。
「いっ、た...。」
勢いよく切れた私の頬からは、すぐに血がぼたぼたと垂れた。
父「ざまあみあがれ。悪いと思うなら金出せ、金。ほら、お父さんが困ってるんだぞ?」
「... あんたなんか、父親じゃない!」
そう叫ぶと ちっ、と舌打ちをされ、大きい拳が振ってきた。
母が「きゃああッ」と声を上げ、父に食らいつこうとするも、力には充分差があって無理だった。
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霜月(プロフ) - めっちゃキュンキュンします!プロポーズの回はいつ見ても感動....!!!次の話はどうなるんだろう...?楽しみにしてます! (2018年9月14日 16時) (レス) id: 6f905307eb (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ヤバイ…… (2018年9月11日 20時) (レス) id: ce8c189a04 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ - 次の話、めっちゃ楽しみ! (2018年8月14日 9時) (レス) id: 8e98ba77aa (このIDを非表示/違反報告)
みるくきゃらめる - めっちゃ感動...これからもよろしくです!あと、リクです!カムチャツカ半島ゲームやってみたってお話お願いします! (2018年8月12日 14時) (レス) id: c05eccd61c (このIDを非表示/違反報告)
まゆ松 - これからのお話も楽しみです! (2018年8月11日 7時) (レス) id: 79b73baa10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小春 。 | 作成日時:2018年5月29日 19時