【HUNTER×HUNTER】ゾルディック家の氷の舞姫 (ページ15)

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13話ページ15

『ん…』

あれ、私いつの間にか寝てた？

確か、あの後クラピカの一緒にご飯を食べたあと、別れて……

『ん？』

ふと、膝上に温もりを感じる。

キル｢ｽｰ…ｽｰ…｣

キルアが、私の膝上で寝ていた。

『いつの間に…』

私は、キルアの頭をそっと撫でる。

『わー…キルアの髪ふわふわ～』

キル｢んっ…｣

『あ』

徐々に、キルアの目が開いていく。

キル｢姉…さん？｣

『おはよ。

ごめんね。起こしちゃった？』

キル｢なんで…姉さんがここに？｣

『なんでって、一緒にハンター試験を受けに来たんじゃない。

覚えてない？』

キル｢あ…そっか｣

キル(いつも、姉さんがいない日常ばかりだったからびっくりした)

(ｷﾞｭｯ

『キルア？』

キルアは、Aを強く抱き締めた。

キル｢もう、どこにも行かないよな？｣

『！』

キルア…

『うん。どこにも行かないよ。

ずっと、キルアの傍にいるよ』

キル｢！//

うん｣

アナウンス｢大変お待たせしました。

まもなく当飛行船は、第三次試験会場へ到着致します。

繰り返します。まもなく____________｣

＊

＊

＊

『トリックタワーね…』

ゴン｢わぁー！たっかーーい！｣

レオ｢これを降りなきゃいけねぇーのかよ…｣

クラ｢自さつ行為に等しいな｣

私たちは飛行船を降り、第三次試験場にやってきた。

降ろされたのは、塔のてっぺん。

トリックタワーと呼ばれているそうだ。

第三次試験の合格条件は

72時間以内に、このトリックタワーの下まで降りること。

キル｢どーする？壁を伝って降りる？｣

『辞めておいた方がいいわ。だって…』

Aはある方向を指さす。

試験者｢うわぁぁああ！！！｣

『壁を降りようとすると、魔獣に食べられちゃうみたいだし』

壁を伝って降りようとした受験者が、魔獣に食べられてしまうところだった。

レオ｢ま、まじかよ…｣

クラ｢みたいだな｣

『この下のどこかに、隠し扉がっ！？』

え！？落ちる！

(ﾊﾞﾀﾝｯ

キル｢！！姉さん！！｣

ゴン｢え！？Aが消えた！？｣