第24話 ページ25
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シャンクス達も納得をしてくれてこれで一件落着…に思えた
「でもその格好は良くないな」
「格好?」
格好?いつも通りの格好なんだけど…?
よく分からなくてキョトンとした私を他所にやれやれと頭を抱える船員のみんな
え。なぜ
すると痺れを切らしたかのようにホンゴウさんが一言
「鏡見てこい音彩」
「鏡!?…わかった…」
よく分からないままバーにいた昨日の女性に鏡を借りる
え。もしかしてメイクが全部おちてるとか!?
だとしたらもうヤバいんだけど。恥ずかしすぎて再起不能になるよ??
なんて考えながら鏡を見る。けれどメイクは目立つほど崩れてはいない
というか何も問題無くない?
鏡を見てもなお察せなかった私に気づいたのか、ホンゴウさんが
「首から下を見ろ」と一言
首からした???
首から下を鏡で見る
「??…………………ッ!?!!?!???」
やばい。これは確かにやばい
全てを察した私はその場で勢いよくしゃがんだ
「…………………………ごめん」
と小さく呟く。いや待って??
なんで今日に限ってこんな乙ゲーとか少女漫画にありがちなこと起こる??
ホンゴウさん…というか皆が申し訳なさそうにしていた理由はひとつ
雨で濡れた私の制服がうっすらと透けていたこと
確かにこれは普通にやばいしお互いに辛い状況である
いやいやでもそれなりの年齢の彼らにとっては私のこんな姿がなんて小娘程度にしか思ってないんだろうけども!?
そう思っていたとしても私の気持ちを汲んでくれたのかも…しれない
とりあえずやばいどうしよう着替えは船内だ
羞恥で顔が真っ赤になりながらどうしようと思考を巡らせる
すると背後からふわりと何かがかけられる
「?……」
半分泣きそうな顔でそっと肩に手をやる
シャンクスがいつも羽織ってる黒い服…ああ名前出てこない
少女漫画に出てきそうなシーンをまさか自分で体験するとは夢にも思っていなかった
「とりあえずそれを羽織っていろ」
「………………………ありがと」
恥ずかしさで泣きそうになるのを堪え小さく声に出した
『とりあえず船に戻るか』となり、みんな船に戻る準備をする
私もその場から立ち上がり、みんなの後ろを着いて歩きだす
5,6歩歩いたところで足が止まり、立ち止まる
それに気づいたシャンクスが私に声をかける
「どうした、音彩?」
「ん…あの…さ……」
足が自然とシャンクスの方へ歩み寄る
そしてそのままフワリと頭を預けた
瞬間、その場で崩れた
…正に1級フラグ建築士である
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