story71 ページ29
キヨside
感情がぐちゃぐちゃして、
でも俺の口から出る言葉は止まらない。
Aを怒鳴りたい訳じゃない、俺はレトさんを戻してほしいだけなんだ。
「Aっ‥‥」
「明日になる前に、今直ぐにでも、レトさんの所に行ってくれ！！」
「ぇ‥あ、」
「早、く！」
俺は今涙目になってると思う。
ファンにも、レトさんたちにさえも見せた事の無い俺の顔。
強く強く抱き締めて、Aには絶対見えないように、肩に顔を埋める。
男が泣くなんて格好悪い。
それでもら...やっぱり今はそんな事を考えてる場合じゃないから。
「っ‥はい！」
震えたAの返事を聞いて、抱き締めていた体を解放する。
急ぎ足で家を出ようとしたAを、少し引き留めた。
「必ず、レトさんを止めて。 Aならきっと、大丈夫だから。」
どうしてレトさんを止めるのか理解してないAに、こんな事を頼む俺は最低だと思う。
でも、状況を説明している暇は無い。
俺にも、
レトさんにも、
Aにも、
『今』しかないから。
「行ってらっしゃい。」
一瞬だけ大きく目を見開いたA。
俺何か変なことでも言ったか？
「‥‥行ってきます、キヨ。」
照れた様に優しく微笑んだ後、静かにドアを閉めて行った。
途端に感情が溢れる。
「そう言うことするから、俺みたいな奴を好きにさせるんだよ‥‥」
あぁ、本当に。
「本当に、好きだ。」
妙に温かい液体が、頬を伝っていた。
これはレトさんに対してか、Aに対してなのか。
今はまだわからない。
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鈴嬉(プロフ) - らーさん» コメントありがとうございます。らー様のように私の小説を読んでくださる方々のために、皆様がご満足頂けるようなラストにするため、作成中です。是非とも最後まで読んでいってくださいね！！ (2020年5月18日 8時) (
レス) id: 8751b747f8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴嬉(プロフ) - らむﾈ 。さん» コメントありがとうございます！その後にも色々あり更新が難しくなってしまい、完結に目を背けていた部分もありました。ですが、らむﾈ様の温かいコメントのおかげで、また頑張ろうと思えました。必ず完結させますので、最後まで見守ってくださると嬉しいです！！ (2020年5月18日 8時) (レス) id: 8751b747f8 (このIDを非表示/違反報告)
らー - 面白くて楽しく見させて貰ってます！更新頑張って下さい！応援しています！ (2020年5月18日 1時) (レス) id: dfcc16d1fd (このIDを非表示/違反報告)
らむﾈ 。(プロフ) - 鈴嬉さん、1周年おめでとうございます…！！1年ってすごいですね！！それと、スランプ、大丈夫ですか？私以外にも、待ってる人は沢山いると思います！無理せずに毎秒更新してください笑 応援してます！ (2019年12月13日 18時) (レス) id: da7ae27c1e (このIDを非表示/違反報告)
鈴嬉(プロフ) - キヨレトさん» コメントありがとうございます！ 面白いと言って頂けて、とっても嬉しいです。 コメントが更新の励みになります、更新頑張りますね！ (2019年2月17日 12時) (レス) id: b220760807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴嬉 | 作成日時：2019年2月8日 19時
