友達 ページ26
『俺がその試合で優勝したら、付き合って下さい。』
…って……いやいやいやいや。
何がどうなってこうなった？
相手はトップスケーターだよ？
なんで私なんかに…。
おかしい。絶対おかしいよ。
『いやぁ〜、でもなぁ〜…。』
ベッドにうずくまる自分。
信じられない。なんで…急に…。。
あの告白の後、さらっと彼は又手を握って家に送ってもらった。
紳士の考えてる事は…やっぱり分かんないよ。
そう言えば…今まで、付き合って来た人達は皆好きとは言ってくれなかった。
言われたの、初めてだなぁ…。
まだ、結弦君の握った手の感触が残っている。
指が細くて、骨張ってて、しっかりしている手。
暖かい手。
雲の上の存在の人から、告白なんて。本当に信じられない。
けれど、好きと言ってくれた時の目は真剣な眼差しに見えた。…のは勘違い…なのかな。
どうしたらいいか分からない自分をどうにかする為に、私は小さい頃からの友達に電話で相談する事を決めた。
『…もしもし。』
『A！久しぶり！どうしたの？いきなり。電話なんかしちゃって。』
『杏…、ねぇどうしよう。あのね、、…ー。』
゛困った時は私を頼りなさい。゛
高校の卒業式の時に杏が言ってくれた言葉だ。
そんな言葉を言ってくれたのがその時、嬉しくて杏には心から気を許している。
こんな時だからこそ、頼るのは杏1人だ。
『…何がどうなってそうなったの…？』
『いや、私も同じ事思ったよ…。』
『…それ本当に羽生結弦選手？』
『…偽者ではないと思う。』
『…いやごめん…私もちょっとそれは信じられないわ…。でも‥‥Aが嘘つくとかも思えないし‥‥。。』
そりゃそうだ。あの羽生結弦選手なんだ。信じられないのも、当たり前だ。
携帯も持っていなければ、彼女もいない。
そんなストイックな彼がいきなり告白だなんて、矢張り何かあったのかも知れない。
『そうだよね‥‥又、しっかりと向き合って話してみるよ。結弦君の一時の気の迷いかも知れないしね。』
『話して、やっぱり本当だったとしたら、A‥‥どうするの？』
『え‥‥。』
どうするんだろう。私。
『まぁ、その時はその時だよ！ゆっくり考えればいいよ。』
『そ、そうだね‥‥。』
本当だ。
私、どうするんだろう。
付き合う？結弦君と？
私とは違ってファンも沢山いるスケーターと？
色々釣り合わない‥‥でしょ。
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静(プロフ) - 気ままな猫丸@鷂の嫁さん» 教えて下さってありがとうございます！ (2015年12月14日 17時) (
レス) id: 36307fac43 (このIDを非表示/違反報告)
気ままな猫丸@鷂の嫁(プロフ) - オリフラを外してください (2015年12月14日 17時) (レス) id: 081fbcdde4 (このIDを非表示/違反報告)
静(プロフ) - マナさん» ありがとうございます！何かもう話の構成とかぐちゃぐちゃですけど、これからもよろしくお願いします！笑 (2015年10月10日 9時) (レス) id: 36307fac43 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 面白い話ですね！更新待ってます。 (2015年10月10日 8時) (レス) id: d0dfdc8da4 (このIDを非表示/違反報告)
静(プロフ) - 更新遅れています。申し訳ありません。出来るだけ、早く更新したいと思っております。すみません。 (2015年9月9日 23時) (レス) id: 36307fac43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍静 | 作成日時：2015年8月28日 0時
