Twinkle star

大丈夫 ページ17

お金を雑に受け取ると、早足でコンビニを出る。


一瞬Aちゃんを見失いキョロキョロと周りを見渡す。

『あっ、』
居た。

驚かそうと、後ろから足音を消して歩く。

さっきから前のでかい男が居て邪魔だ。
夜に黒のパーカーでフード被るとかなんか怪しい。
見た目で判断しちゃいけないけど…。。


細い道を抜けると、Aちゃんの家が見えてきた。
『やば、早く声かけなきゃ入っちゃう。』

『Aちゃー……？』

声をかけようとしたけれど、さっきから前にいた男がいきなり彼女の腕を掴んだ。




"『えっ…、、あの、離して…。』"

彼女は確かにそう言った。
瞬間、危ないと思った。





『Aちゃん何してんの？』

『え…？』

彼女は目を見開き、驚いた表情が暗くても分かる。

『この人、誰？』
フードの人を指差す。

『…いや…知らない、です…。』

知らないって…完璧不審者じゃん。


『ふーん。じゃ、行こう。』

俺は彼女が掴まれている腕を強引に引いた。



『誰だか知らないけど、これからこの子に変なことしたら俺、許さないから。』


そう言うと、不審者は気まずそうに踵を返した。






『……あ、ありがとう、、ございます…。』

『ありがとうじゃないよ…。怪我は？』

不審者に襲われかけて、ありがとう何て言われたくないね。


『無いです……。』


『もう…馬鹿じゃないの？こんな夜中に出歩いてたら変なの居るに決まってんじゃん。俺が来なかったら本当どうなってたか、、』

『ごめんなさい…。』
怖かったのか、俯いて泣きそうになっている。

『ほら、家帰ろう。もう大丈夫だから。』

優しく告げて、冷たくなっている彼女の手を握り直した。

ありがとう→←コンビニ （羽生結弦side）

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