Freiheit IV (ページ4)

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Rc18:S隊パンデミックの幕開けの話ページ4

宮舘｢ねえ、翔太39.1℃あるんだけど｣
深澤『わっつ？』
β国の残党刈りから数日後、元々朝の弱い渡辺がいつになっても起きてこず、宮舘が起こしに行こうと部屋を開けたら渡辺の様子がおかしかった。
で、額を触ったら明らかに熱があり、引き出しの中の体温計を無理矢理挟んで見たら、これである。

佐久間『えっ、39.1℃って何？それ人間の体温？』
宮舘｢人間の体温｣
向井『この間の川ダイブ？』
阿部『9割9部そうでしょ』
向井『朝ごはん食べれるやろか？』
目黒『食べれなくても口に無理矢理突っ込めば？』
岩本『お前は翔太を殺す気か』
阿部『でもよかったね、ラウールが任務中で』
岩本『ラウールにうつったらそれどころじゃねえしな』
深澤『てか任務表書き直さなきゃ』
佐久間『あっ俺のお休みがお陀仏しそうな予感』
深澤『大正解、おめでとう』
佐久間『人でなし！翔太の人でなし！！！』

思い思い口々に言葉を連ねているメンバーの声が無線から聞こえてくる。
寝起きの悪さに加え、熱でうなされている渡辺にはどうやらその声は届いていないらしい。
宮舘｢ほら翔太、冷却シート貼るから｣
渡辺｢寒い…｣
宮舘｢寒い？わかった。毛布持ってくるからちょっと待ってて｣

冷却シートを額に貼り付け、毛布を取って戻る。
恐らく熱が上がりきっているのだろう。寧ろそう信じさせて欲しい。
宮舘｢ご飯は？食べれそう？｣
渡辺｢いらない…｣
宮舘｢食欲ないのか。…少なめにお粥作ってやるから、食べて。その後風邪薬飲んで｣
渡辺｢いらないってば…｣
宮舘｢食べて｣
渡辺｢じゃあ何で食べれるか聞いたの…｣

へなへなな声を出しながらも、どうやら会話は出来るらしい。
毛布を被せてやると、お粥を作りにキッチンへと出る。
…実を言うと、宮舘も数日前から少し風邪気味だ。
しかし渡辺があんな状態じゃそれを言い出せるはずも無く。
宮舘は既に手遅れかもしれないマスクを着けると、他のメンバーにバレないように振舞った。