Rc09:鏡の向こうのモノドラマ ページ11
(リヒト 様リク)
(※Rc09〜Rc13が同じ時系列内の話です。それを踏まえてこの先ご覧下さい)
何だこの組織は!
薬品独特のアルコール臭が漂う中を、岩本は走っていた。
発端である宮舘が拉致されたのに加え、ラウールは操られているし、向井も暴走した。阿部に至っては色々な記憶が混じっているのか廃人1歩手前まで来てしまっている。
渡辺は宮舘を助けに向かった、佐久間は阿部を抑えに向かっている、目黒も向井を止めに行った。
…暫く合流は出来なさそうだ。
深澤は宮舘の代わりに情報室で指示を飛ばしている。
つまり、だ。今この組織壊滅に動いた現場組の中で、まともな判断を保っているのは自分だけなのだ。
まるで機械的な動作の敵に、圧倒的な違和感を保ちながらも正確に斬っていく。
単騎突入とニアリーイコール、何だここは、どうなってるんだ!
岩本「ふっか!あと敵どんくらいいる!?」
深澤『意味わかんない、全然減ってないんだよ!寧ろ増えてる!』
岩本「はぁ!?」
ああもう、やるしかない。
ネックレスがない事をきちんと確認し、剣を持つ手に力を込める。
全員が機能していない以上、自分がちゃんとしないと。
ここで死んでしまったら、あいつを殺してしまう!
単騎突入、まずは最初にラウールの元へと向かう。
ラウールに決して傷をつける事なく、つけられる事もなく、周りにいる敵を一掃した。
あぁ、ラウールを相手にしたくはないな。
何分可愛い可愛い子供なのだ。
だから、そうやってラウールがレイピアをこちらに向ける目に迷いがあったのも、気付いてしまった。
その瞬間、こちらの迷いも全て吹き飛ばした。
剣を仕舞い、ラウールの頭に思いきり頭突きをかます。
岩本「ラウール!何唆されたかわかんねぇけど…俺たちは、いつまでもお前の家族だ!」
そのまま何も言わずへなへなと座り込んでしまったラウールを担いで、喧騒から離れた廊下の端に下ろす。
意識を失っているのであろう、目を瞑るラウールの胸ポケットに、自分のネックレスを入れた。
先程頭突きした箇所をそっと撫で、岩本はまた走り出す。
深澤『…照』
岩本「俺がやんなきゃ駄目なんだよ。…わりぃ」
無線の通信を切った。今深澤の言葉を聞いたらまた迷ってしまう、そう思ってしまった。
1023人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凌央(プロフ) - 湊都さん» とんでもないです!楽しみにしていますね! (2020年2月21日 16時) (レス) id: 0708d16a2f (このIDを非表示/違反報告)
湊都(プロフ) - 凌央さん» 誠に申し訳ございません…。31個目なのでリクエストお受けする事が出来ないです。けど、リクエスト内容と淩央様のお気持ちを加味して、他の方のリクエストの時に少し挟めるよう尽力致します。このような形で申し訳ございません。 (2020年2月20日 22時) (レス) id: 9124562c1c (このIDを非表示/違反報告)
凌央(プロフ) - はじめまして。更新お疲れ様です。初リクエストで緊張しています。可能でしたら、それぞれの入団試験話を読みたいです。是非よろしくお願いします。 (2020年2月20日 22時) (レス) id: 0708d16a2f (このIDを非表示/違反報告)
ささ(プロフ) - はじめまして。いつも更新を楽しみにしています。リクエスト可能でしたら、S隊みんなで野外訓練しつつキャンプを楽しむような話が読んでみたいです。よろしくお願い致します。 (2020年2月20日 21時) (レス) id: da0f7ba994 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 文字数関係で連投になってしまい申し訳ありません。無理でしたらもちろんスルーして構いません。お忙しいと思いますがよろしくお願い致します。 (2020年2月20日 17時) (レス) id: 4ea8c2cdf9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:湊都 | 作成日時:2020年2月13日 9時