番外編 .. ページ9
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少し落ち着いて、悪気があったにせよ、皆が遊びに誘ってくれていたことが理解できたマチは嗚咽をあげながらぽつりと呟いた。
っ…。…措いて行かれたかと、おもったっ……またっ、また独りになるのって…。
静かな室内に、マチのか細い声が響いて、誰かが息をのむ音がした。
一人ではなく、其れは数人が同時に発した音で、静かな室内に嗚咽と共に響き渡っていた。
…っ。ごめん。本当にごめんマチ……。
覇気のない小さな声で、其れでも感情が込められた言葉が響く。
Aがマチの頭を撫でて仲直りしておいで。っと背中を押してくれた。
そうすると、泣いた理由を知った皆が駆け寄ってごめん。と謝ったりして、その日から一週間は常にマチの傍に誰か二人以上一緒にいて会話をしたり遊んだりとしていた。
みんな、独りの怖さは知っているから。
日付が変わると泣いていたのが嘘の様に元気に笑い出したマチを見て安堵のため息を何人が付いたことか。
隠れん坊の遊び方を知らなかった事には驚いたが今度はそれで遊んで！ と元気よく笑っていた。
その日から、いきなり遊びを始めるのならそれが分かる様な行動をするのが皆の中での共通ルールとなったのだ。
鬼ごっこならタッチをして鬼だという事を口頭で伝える。のように。
だから、そんなことがあったから皆が何も言わずに居なくなるなんて。とマチは思っていたのだ。
全体を見渡して、何処かおかしいことに気が付いた。
だって、いくら足が速いからと云っても姿が見えなくなるほど遠くに一瞬で行けるわけがない。
石板をぐるりと一周回って、何も見えなかった。
誰も居ない。
だれも、いない。
「へ？…あれ、どこ……。…ねえ、返事してよっ…みんなッ！！」
クロロ、フェイタン、シャルナーク！！ さっきまでこの文字の解読してたでしょ…？
ノブナガもウボォーギンも、さっきまで隣にいたじゃない…？
階段を下りて、広場を走り回るが誰の姿も見つからない。
一瞬、念を使っているのかとも考えたが皆がそんなことはしない事を知っているので動揺する。
皆は何もしていない。
私だけが、孤立している。
質の悪い夢なら目覚めてほしい。でも、流石にあんな場所で立って寝るほど自分が器用だとは思っていないので頭を振る。
「みんなぁ……どこっ？」
ね、……もう独りにしないって、言ってたじゃん…。
視界が歪んできて真面に景色が見えなくなる。
頬に、熱いものが伝う。
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xxxxxers(プロフ) - ほんとに面白くて4時間？3時間ほどで読み終えてしまいました！随分前に更新停止しているのはわかっているのですが、できるのであればこの作品の完結を見届けたい限りです…！どうぞ作者様のお身体一番に考え、今後の更新お待ちしております…！！！！ (3月28日 12時) (
レス) @page36 id: 13f4a23a05 (このIDを非表示/違反報告)
huji山(プロフ) - とても面白くて一気読みさせて頂きました(^^)更新待ってます。でも無理はしないでくださいね (10月29日 16時) (レス) @page3 id: 704ce5ae45 (このIDを非表示/違反報告)
g9bdo(プロフ) - 本当に好きな作品です！更新待ってます😆 (2022年8月27日 3時) (レス) @page36 id: ba5c48af12 (このIDを非表示/違反報告)
名無し64451号(プロフ) - 更新ずっと待ってます(泣) (2022年8月17日 17時) (レス) @page36 id: 6f674f571c (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - 作品すごく面白くて、子蜘蛛のみんながかわいすぎます。様々なことがあるとはおまいまさが、更新楽しみに待っています。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高校生 | 作成日時：2017年2月2日 0時
