番外編 .. ページ5
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周囲を見渡すと自分たち以外の人影はなく、ごみの混じった乾いた地面と石と砂で作られた建物が立ち並ぶ無人の町だけが視界に入る。
建物の中へ入って中を覗き込んでみても人の住んでいる気配はなく、外から風が入り込み住居の床は砂だらけだった。
建物の本来ならば扉が取り付けられていたであろう入口の壁をクロロが興味深そうに眺めながら口を開く。
「変なところだな。これだけしっかりした建物があるなら普通は誰か住んでいるはずなのに」
「水が無かったんじゃないかな。結構地面が乾いてるから雨が降りにくいのかも」
地面に積もる砂を足で払いながら感触を確かめるシャルナークが返答すると全員が納得した。
自分たちが住んでいる町はもう少し地面が湿っていたし、ここの様に水分が無くなりさらさらな砂は滅多にない。
ゴミ山の方へ行けばこの砂すらも見えないほど塵が地面に散乱しているが。というよりは塵が地面となっている。
「物凄くさらさらしてる。パクとAも連れて来て見せたいなあ」
「……次は、全員で来ればいいね。」
「お前にしちゃあ良い事言うな、フェイ」
「煩いね。フィンよりはマシよ」
「ああ！？」
好奇心に従い探検を続けるために町の奥へ足を進めると広場のようなところへ到着し、周囲を探検してからまた奥へと足を進める。
気になった住居へ足を運ぶと砂を被ってはいるが土でできたお椀やお皿が置いてあったり、岩を砕いて椅子にしていたりと見慣れないものがたくさんあった。
ゴミ山から拾ってくればいいのにこの町にある殆どの物が土や石を加工して作ったものばかりだった。
「うっわー、いったい何に使うんだこれ？」
「……鍋、にも見えるけど歪な形だな。」
まあ、ウボォーが持てば鍋というよりもお椀にしか見えねえけどな。
ウボォーギンが手に持つ土で作られた其れは見ようと思えば鍋にも見えるがかなり歪な形をしておりノブナガは其れを手に持つウボォーと比較するとお椀にしか見えないことを笑った。
小柄なマチやフェイタンが持てば鍋に見えるのだろうが、一番大柄なウボォーギンが其れを持つと到底鍋には見えない。
「それにしても、どこを見ても砂だらけの町だなあ……」
喉が渇きそう。とクロロが呟くと風が足元を通り抜けて砂を運んだ。
何だか急に風の吹き方が変わったような、違和感を覚えながら足元にある砂を眺める。
さらさらとした白っぽい薄茶色をした砂が地面一面を覆っているだけだ。
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xxxxxers(プロフ) - ほんとに面白くて4時間？3時間ほどで読み終えてしまいました！随分前に更新停止しているのはわかっているのですが、できるのであればこの作品の完結を見届けたい限りです…！どうぞ作者様のお身体一番に考え、今後の更新お待ちしております…！！！！ (3月28日 12時) (
レス) @page36 id: 13f4a23a05 (このIDを非表示/違反報告)
huji山(プロフ) - とても面白くて一気読みさせて頂きました(^^)更新待ってます。でも無理はしないでくださいね (10月29日 16時) (レス) @page3 id: 704ce5ae45 (このIDを非表示/違反報告)
g9bdo(プロフ) - 本当に好きな作品です！更新待ってます😆 (2022年8月27日 3時) (レス) @page36 id: ba5c48af12 (このIDを非表示/違反報告)
名無し64451号(プロフ) - 更新ずっと待ってます(泣) (2022年8月17日 17時) (レス) @page36 id: 6f674f571c (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - 作品すごく面白くて、子蜘蛛のみんながかわいすぎます。様々なことがあるとはおまいまさが、更新楽しみに待っています。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高校生 | 作成日時：2017年2月2日 0時
