番外編 .. ページ33
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突然の発言と内容に一瞬驚いてしまったが、停止した思考を動かしてみれば驚きは消えていった。
何だかフェイが何を気にしていたのかを理解してしまいそうになったが、続きの言葉を本人の言葉で聞きたかったので先を促す。
静寂の中に、覚悟を決めた様に息を吸い込む音が響いた。
「……ワタシ達は約束を破たね。…自分達の我儘で破たよ。
物語の本を皆で読んだ後、好奇心で似たようなことをしてみようとしたね。
……今日は暗くなる前に帰るはずだたね。でも次に出るときは遅くまで帰てこないつもりだたよ。」
「…どうして、そんな事をしたの？」
暫く言いにくそうに口を開閉するフェイをただ黙って見ながら、家の中に合った本を記憶の中から探し出して、恐らくフェイたちが読んだ物語を見つけ出した。
ああ。確か普通の家庭を知る為に集めた中にそんな物語を綴った本があったか。
思考にふけっていると、きゅっ。と服を握られてフェイタンに意識を戻した。
小さな体が、小刻みに震えていた。
「Aに、心配してほしかたね…きと、心配して叱られるのは皆わかてた。でも物語を読んだ後は出て来た子供が皆羨ましかたよ。
……でも今迷て一人きりで何時間も居たら不安になた。ワタシ達が今していることはAに嫌われるかもしれない、好奇心で揺れていた心が急に寒くなたよ…。」
話しているうちに俯いて足元に視線を向けるフェイ。ふるふると震えている身体は全身で感情を表しているようだった。
Aが息を吐いただけでも、びくりと肩が跳ねていた。
目を伏せてフェイタンの云った言葉を、感情を理解しながらも、否。したからこそこのまま話を終わりにすることはできなかった。
クロロには悪いけれど、もう少しだけ時間を頂戴。と心の中で呟いた。
「フェイ。自分たちがしたことが良い事か悪い事かは分かっているの？」
「……悪い事ね。」
「他に何か言う事は有るかしら。」
何時もより硬い声で言葉を発すると身を固くした目の前の小さな存在を見ながら考えさせる。
無言の様子にAは黙って立ち上がると歩き出そうとした。
突然動き出したAに目を瞠ると泣きそうな表情をするフェイタン。
部屋から出る為に踵を返そうとすると、服の端をぎゅっと掴まれて足を止めると小さな手の持ち主に視線をやる。
顔を伏せて表情は窺えない。
其れでも、握りしめた掌は力が籠っていて服の端を握る手にも力が籠っていた。
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xxxxxers(プロフ) - ほんとに面白くて4時間？3時間ほどで読み終えてしまいました！随分前に更新停止しているのはわかっているのですが、できるのであればこの作品の完結を見届けたい限りです…！どうぞ作者様のお身体一番に考え、今後の更新お待ちしております…！！！！ (3月28日 12時) (
レス) @page36 id: 13f4a23a05 (このIDを非表示/違反報告)
huji山(プロフ) - とても面白くて一気読みさせて頂きました(^^)更新待ってます。でも無理はしないでくださいね (10月29日 16時) (レス) @page3 id: 704ce5ae45 (このIDを非表示/違反報告)
g9bdo(プロフ) - 本当に好きな作品です！更新待ってます😆 (2022年8月27日 3時) (レス) @page36 id: ba5c48af12 (このIDを非表示/違反報告)
名無し64451号(プロフ) - 更新ずっと待ってます(泣) (2022年8月17日 17時) (レス) @page36 id: 6f674f571c (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - 作品すごく面白くて、子蜘蛛のみんながかわいすぎます。様々なことがあるとはおまいまさが、更新楽しみに待っています。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高校生 | 作成日時：2017年2月2日 0時
