番外編 .. ページ26
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「パク、フランクリン。此処を集合場所にするから手分けして皆を探すわ。小指に念を付けておくから其れをたどって帰ってきなさい。」
「わかった。探してくるわ！」
「ああ！急いで全員を集めればいいんだな。」
もしかしたら、と予想したことを二人に伝えてから念が使えるようになったので其々円を展開して迷子たちを迎えに行く。
円で察知した気配は随分と揺れているようだったから、今までの状況に結構参っているのかもしれなかった。
ペアで行動している様子もなく、一人一人が全く違う方角に居たため三人で手分けして迎えに行った。
地面を覆いつくすほどの砂が、今は量が減ってきているような気がした。
夕日が沈みかかっている空を上げて、ゆっくりと息を吐きながら足を進めた。
風の音がする。
扉も何もない建物の隅に膝を抱えて蹲る。
いったいどのくらいの間こうしていたのだろうか。と泣きはらした顔をゆっくりと膝の間から上げたマチ。
途中から何がなんだかわからなくなって、混乱した中近くにあったこの建物に転がり込んだことだけは覚えている。
誰の姿も気配すらしなくなった。
念だって、Aに修行を付けてもらって努力したのに何度念を込めても身体の表面に留まるだけだった。
其れは、マチにとって絶望へと陥れる物だった。
念が、使えない。
Aから念についての雑学や知識もある程度教わっていたから幾つかの状況がマチの頭に思い浮かんだ。
一つ目の状況は、大きなショックから念能力自体が使えなくなった。
もし今がこの状態の場合、この状況を回避できたとしてもマチにとっては絶望的。
皆は念を使えるのに自分だけ使うことが出来ない。役に立つことが出来ない。
仲間外れの様で、一人になるのと同じくらい嫌なことであった。
二つ目の状況は、誰かの念能力にかけられている。
一番可能性が高い状況だった。其れでも、何時も念能力者とは戦うな。と強く言われ逃げろ。と教わってきた。
でも、逃げようにも前も見えないこの状況では怖くて、怖くて足が震えて全く動かなかった。
まだ他にも状況や原因は思い浮かぶけど、今可能性があるのはこの二つだけであった。
窓から外を見る事すら怖くて、床から顔を上げることが出来なかった。
外を見た瞬間に、砂のおばけが襲い掛かってくるような想像ばかりをしてしまっていたから。
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xxxxxers(プロフ) - ほんとに面白くて4時間？3時間ほどで読み終えてしまいました！随分前に更新停止しているのはわかっているのですが、できるのであればこの作品の完結を見届けたい限りです…！どうぞ作者様のお身体一番に考え、今後の更新お待ちしております…！！！！ (3月28日 12時) (
レス) @page36 id: 13f4a23a05 (このIDを非表示/違反報告)
huji山(プロフ) - とても面白くて一気読みさせて頂きました(^^)更新待ってます。でも無理はしないでくださいね (10月29日 16時) (レス) @page3 id: 704ce5ae45 (このIDを非表示/違反報告)
g9bdo(プロフ) - 本当に好きな作品です！更新待ってます😆 (2022年8月27日 3時) (レス) @page36 id: ba5c48af12 (このIDを非表示/違反報告)
名無し64451号(プロフ) - 更新ずっと待ってます(泣) (2022年8月17日 17時) (レス) @page36 id: 6f674f571c (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - 作品すごく面白くて、子蜘蛛のみんながかわいすぎます。様々なことがあるとはおまいまさが、更新楽しみに待っています。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高校生 | 作成日時：2017年2月2日 0時
