番外編 .. ページ16
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約束を守らなかった子供が母親に叱られて心配した。と抱擁していたあの物語がいつまでも頭に残っていた。
だから、彼女に嘘をつくことは厭だったけれど、全員が気になっていたから誰も反対しなかった。
Aには今日、西の町周辺で探検をしてくる。と伝えた。
まだ知らない、云ったこともない場所へ行くことは伝えていない。
今回出かけて、Aが嘘に気が付かなければもう何度か繰り返すつもりだった。
気が付かれるまで、叱られて抱きしめられていた物語の子供を夢見て。
ただ、その物語には足りないものがあった。
子供が大好きな母親に叱られるという、足が竦みそうな程の感情と泣き出したくなるような感覚。
何も知らない子供達にはその物語の子供の気持ちがよくわかっていなかった。
叱られるのは心配してくれているから。
愛されているから。
其れを実感したい一心だった。
勿論。Aが愛情を注いでくれて愛してくれていることはしっかりと伝わっていた。
体調を崩した時に治るまで夜通し看病してくれたこともあった。
相談にも、甘えにも、ちゃんと答えてくれていた。
でも、偶然目にした物語に目を奪われて嫉妬、興味、好奇心、くすぐったい様な感情。
言葉では言い表せないような、憧れ、憧憬ともいえる感情が浮かんできた。
大好きな彼女に。
泣き出してしまいそうだ。
そう、パクノダとフランクリンは思った。
透き通るような声は何時もの柔らかさが無くて、少し冷たかった。
問いかけが耳に入って意味も理解していたが、声を出そうとしても途中で喉に詰まってしまったようで。
奥歯が少しかちかちとなった。
Aの黒く綺麗な目が此方を向いている。
射貫くように、
否。
ただ目を合わせて見つめられているだけなのに、思わず身がすくんでしまう。
自分たちが悪い事をしたことは理解していた。
だからこそ、今この瞬間が怖かった。
怒っている、ように感じられて。
ああ。
物語の叱られた子供はこんな気持ちだったんだね。
怖いのは、母親に嫌われたくないから。
離れたくないから。離されたくないから。
許してほしくって、でも言葉が出なくって。
怖いのに、不安なのに、母親への愛しさと大好きな思いが浮かんでくる。
楽しい思い出とか、優しい声と温もりを。
如何すればいいのか、物語を最後まで読んだから答えは知っていた。
知っていても、言葉が喉につっかえて中々出てこなかった。
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xxxxxers(プロフ) - ほんとに面白くて4時間？3時間ほどで読み終えてしまいました！随分前に更新停止しているのはわかっているのですが、できるのであればこの作品の完結を見届けたい限りです…！どうぞ作者様のお身体一番に考え、今後の更新お待ちしております…！！！！ (3月28日 12時) (
レス) @page36 id: 13f4a23a05 (このIDを非表示/違反報告)
huji山(プロフ) - とても面白くて一気読みさせて頂きました(^^)更新待ってます。でも無理はしないでくださいね (10月29日 16時) (レス) @page3 id: 704ce5ae45 (このIDを非表示/違反報告)
g9bdo(プロフ) - 本当に好きな作品です！更新待ってます😆 (2022年8月27日 3時) (レス) @page36 id: ba5c48af12 (このIDを非表示/違反報告)
名無し64451号(プロフ) - 更新ずっと待ってます(泣) (2022年8月17日 17時) (レス) @page36 id: 6f674f571c (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - 作品すごく面白くて、子蜘蛛のみんながかわいすぎます。様々なことがあるとはおまいまさが、更新楽しみに待っています。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高校生 | 作成日時：2017年2月2日 0時
