番外編 .. ページ14
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展開していた円を閉じると閉じていた瞼を開いた。
そうして眉間に皺が寄りそうになるのを額に片手を当てることで抑える。
……どうにも今日は様子がおかしくて帰りが遅いと思った。
何時もであればAの円内に入り込むであろう気配が無く、時間帯も考えるとそろそろ帰宅する頃合いであるのに何の変化もない。
否。
探検や冒険と云った名目で普段内に押し殺している好奇心や探求心を出して離れた場所まで行くことは当初から察していた。
えぇ。其れはもう。
あれだけ輝いた目をして遊びに行く前にいってきます。という言葉と共に同じように好奇心が抑えきれなかったのか生き生きとした表情で云われてしまえばねえ…。
可愛さに内情が大変なことになりながらも笑顔でいってらっしゃい。と見送ったのはまだ記憶には新しい。
一応、途中までは行き先の方角を知る為に円を使用して方位を調べていたからどの方角に向かったのかは知っていた。
此れも経験。という事で放置していたのだが、時計と窓から見える空に何かあったのでは。という考えが過る。
自身の勘は信用しているので、帰って来ない事に対する違和感はあるが焦燥や其れに類似した感情が無い事から命にかかわるようなことにはなっていない。……と思う。
其れに、約束もしているから。
如何やら一つ目の約束は破ってしまったようだけれどね。
最後の約束を破ったのなら思いっきり叱ってあげよう。と心の中で呟いた。
カップに残るカフェオレを飲み干すと栞を挟まないまま開いていた本を閉じた。
ぱたん……。という本を閉じた音が静かな空間に思った以上に響いて二つの視線が来るのを感じる。
やがて、何かを察したのか二つの気配が揺れた。
西か…。
流星街に地図が無いのと同じように其れに近い此の街にも地図なんて物はない。
西の方角とは言えども該当する箇所はいくつもある。
其れに地図が無い分知らない場所だって数多くあるのだ。知っている者も居れば知らない者も居る。
そう云った場所だ。
世界地図が幾ら頭の中にインプットされていたとしても記載されていない範囲であれば全く意味の無い知識である。
噂頼りの大雑把な地図を頭に浮かべると一つ一つ該当する場所を浮かべては消し、考えを改めた。
推理遊戯のようだ。と思ったのも束の間。
念の範囲と時間、他の情報から導き出される解答に思わず眉間に皺が寄りそうになった。
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xxxxxers(プロフ) - ほんとに面白くて4時間？3時間ほどで読み終えてしまいました！随分前に更新停止しているのはわかっているのですが、できるのであればこの作品の完結を見届けたい限りです…！どうぞ作者様のお身体一番に考え、今後の更新お待ちしております…！！！！ (3月28日 12時) (
レス) @page36 id: 13f4a23a05 (このIDを非表示/違反報告)
huji山(プロフ) - とても面白くて一気読みさせて頂きました(^^)更新待ってます。でも無理はしないでくださいね (10月29日 16時) (レス) @page3 id: 704ce5ae45 (このIDを非表示/違反報告)
g9bdo(プロフ) - 本当に好きな作品です！更新待ってます😆 (2022年8月27日 3時) (レス) @page36 id: ba5c48af12 (このIDを非表示/違反報告)
名無し64451号(プロフ) - 更新ずっと待ってます(泣) (2022年8月17日 17時) (レス) @page36 id: 6f674f571c (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - 作品すごく面白くて、子蜘蛛のみんながかわいすぎます。様々なことがあるとはおまいまさが、更新楽しみに待っています。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高校生 | 作成日時：2017年2月2日 0時
