第八十二話 風が通る ページ36
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塵くずと砂が交じり合った地面を靴底で踏みつぶしながら見慣れた街を歩いていく。
細い路地や建物の壁際には袋に詰まった生ごみが発行してガスが溜まり膨れている様子が見えて、恐らく爆発した袋があるのだろう。
異臭を放つそれに羽虫がたかっている様子が見えた。
この町は汚い。けれど、間反対にある町よりはましだと思う。ただ、もうあそこは町と言えるのかはわからないが。
噂で聞いただけなのでよくわからないが疫病が発生しているようであの町に足を踏み入れて無事に帰ってきた者はいないらしい。
帰ってきたとしてもそれはもう人ではなく単に疫病を新たな町へ移す異物のようでその町の隣町も駄目になったと風の噂で聞いた。
流星街の者が街へいるのは一時なもので、ごみ焼きが行われない現在、ほとんどの者が流星街のゴミ山に戻りつつあった。
食べ物を手に入れるためには長距離を歩いて町へ行って掏るしか方法が無いが、かといって町に住んで生活しようとすれば生き残れる者は少ないだろう。
町の人間だってどの時期になれば流星街の人間が流れてくることを知っているので殺傷性の高い武器を買ったり飛び道具は必ず持っている。
町に住んで寝ている間に襲われることに怯えながら生活するよりは、流星街のゴミ山へ戻って安心して寝る方が気楽だ。
そんな中、町外れで将来有名になるであろう子供たちの呑気に生活している私達はどんな神経をしているのだろうか。と思うことも多々あったが何とも逞しい子供達の姿を見れば危機感なんて感じなくなる。
それに、念が使えるようになった今。一般人に対して恐怖心を抱くことはなかった。
問題は、一般人に対しては呑気に暮らしていられるが相手が念能力者となれば話は別で。
みんなが言うごみ焼きが行われるのを気長に待ちながら念能力者が現れることを危惧して常に警戒していたのだ。
「……酒場に能力者二名。にしてもなれてるなあー、裏メニューを知っているし」
カウンターに座ってホットサンドとお酒を手にしている能力者であろう男達は昼間から飲んでいて、この店の裏メニューはホットサンドであり常連客か知っている人しか注文することができないモノなのだ。
あの二人はこの町出身の能力者なのかもしれない。
何の能力かはわからないが性格的に予想してみると操作系と具現化系かもしれない。
念の質的に絶対発を持っているだろうし男となれば攻撃系なのだろう。物凄く間の悪いときに来てくれたな。
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曇天に笑う(プロフ) - 高校生さん» ありがとうございます！こんな無茶に応えていただきほんとに嬉しいです(*｀ω´)これからも更新楽しみにしています！ (2017年2月1日 23時) (
レス) id: cbd3a1b3b1 (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - 曇天に笑うさん» ありがとうございます。ええ。大丈夫です 明日が丁度二日で好きな数字ですので書いて投稿してみますね。 (2017年2月1日 22時) (レス) id: 422479f97e (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - ももタ郎。さん» ありがとうございます。 (2017年2月1日 22時) (レス) id: 422479f97e (このIDを非表示/違反報告)
曇天に笑う(プロフ) - とても面白かったです！更新楽しみにしています！出来ればなのですが、旅団の人達が迷子になった所を描いて欲しいです( ´-ω-)出来ればでいいのでお願いします！_:(´ω`」 ∠):_ (2017年2月1日 10時) (レス) id: cbd3a1b3b1 (このIDを非表示/違反報告)
ももタ郎。(プロフ) - 読みやすくて凄く面白かったです！これから、また新しいキャラが出て来るの楽しみですね(´ｰ｀)更新応援しています！ (2017年1月4日 11時) (レス) id: 76d1df2f9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高校生 | 作成日時：2016年8月28日 0時
