第七十一話 リング ページ25
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目を閉じる。
身体の内側から力を放出するように意識をすると閉ざられていたオーラが出てくるのを感じながら念を隠すように隠で薄く覆い伸ばすイメージをすると円を展開する。
視界の端に金色の線が見えて意識してそれを薄く遠くまで伸ばしていく。
Aの円は特徴的だ。二つの金色のリングが彼女を中心に囲った状態で球体を作る様に回っており二つの輪が球体を維持したまま遠くへと延びてゆく。
円の形は人それぞれで初めてこの円を使用した際には驚きもしたが同時に便利なタイプに当たったものだと気分良く舞い上がっていたことを覚えていた。
上空も地中も関係なくすべてを察知できるこの円は非常に勝手が良かったのだ。
それに、このリングは肉眼で見えるかどうかというほど薄く細いものなので隠をして敵に悟られないようにしているがどうせ見えないほど細いのだから気づかれにくいのだ。
こうして円を発動させるのは一日二回。
寝る前と起きた時に近くの建物の屋上から念を発動させて能力者が近くに来ていないかを調べていた。
今日も例外ではなく、何時もの様に朝食を作り終えてみんなが起きてくるまでの数分間に足に念を込めて地面をけるとあっというまに廃墟の屋上へと音もなく着地する。
地面から高い場所へ重力を感じないほどの身軽な動きをするのがこの世界に来てからの運動での楽しみだった。
壁を走って移動や、屋根から屋根へ飛び移るなんて芸当は前の世界ではできないものだったからここに来てからは随分とアクロバティックな動きをして遊んでいるつもりだ。
念でなら、今の様に円で遠くのことを探るのが楽しいと思う様になっていて目を閉じて念を伸ばしていく。
大体現在の限界距離が250ｍだから、あと50ｍ伸ばすことが出来ればかのゾルディック家のゼノさんと同じ距離なんだけどなあ。と呟きながらこの世界に来てあったことはないけれど実際に会えば迫力があるのだろうか。
会ってみたいような、会ってみなくないようで。
「……能力者、発見。こちらが念を使わない限りは平気かなあ」
首を傾げながら発見した能力者を円で観察して現在地や本人情報をできるだけ読み取っていく。
私の慣れていない念で気が付かないのだからあまり力のある能力者ではなさそうなことに安堵で息を吐いた。
「流星街の人間ではないから町の出身者で出稼ぎに行っていた者が帰還したようなものかな」
相手は町のホテルで寝泊まりしているようでもう少し観察していく。
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曇天に笑う(プロフ) - 高校生さん» ありがとうございます！こんな無茶に応えていただきほんとに嬉しいです(*｀ω´)これからも更新楽しみにしています！ (2017年2月1日 23時) (
レス) id: cbd3a1b3b1 (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - 曇天に笑うさん» ありがとうございます。ええ。大丈夫です 明日が丁度二日で好きな数字ですので書いて投稿してみますね。 (2017年2月1日 22時) (レス) id: 422479f97e (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - ももタ郎。さん» ありがとうございます。 (2017年2月1日 22時) (レス) id: 422479f97e (このIDを非表示/違反報告)
曇天に笑う(プロフ) - とても面白かったです！更新楽しみにしています！出来ればなのですが、旅団の人達が迷子になった所を描いて欲しいです( ´-ω-)出来ればでいいのでお願いします！_:(´ω`」 ∠):_ (2017年2月1日 10時) (レス) id: cbd3a1b3b1 (このIDを非表示/違反報告)
ももタ郎。(プロフ) - 読みやすくて凄く面白かったです！これから、また新しいキャラが出て来るの楽しみですね(´ｰ｀)更新応援しています！ (2017年1月4日 11時) (レス) id: 76d1df2f9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高校生 | 作成日時：2016年8月28日 0時
