第八話 化けた宝 ページ9
..
「......何か御用でしょうか。」
「これを換金したい。先ほどこの町に来たばかりで使えるお金がもう無いんだ。」
言うと、表情を和らげ笑顔で接客しだした定員。恐らく、旅人だとでも思ってくれたのだろう。嘘は言っていないのでいいか。と思考しながら個室へと案内される。
とても良い物品に御座います。はい。と案内された部屋で定員に言われ相槌を打っていた。
正直、呆然としていた。先ほどの換金所とあまりに対応が違いすぎるのもあるが、価値も分からず拾っていた物品の中に非常に価値の高い物が混じっていたらしく目の前の紙に書かれたゼロの数に唖然としていた。
恐らく先ほどの店では価値の高い物はそこまで出していないはずだ。残しておいた物品の一部がまさかここまで高く売れるとは。
「では、こちらの値段で宜しいでしょうか」
「..えぇ、はい。」
目の前に用意されたお金を受け取ると定員が部屋を立ち去った。机の上に置いてある紙には今回の物品を換金したお金が書かれている。
紙を見つめながらも、お金を鞄へと入れていく。まったく便利な鞄だと思う。さて、
「....何をどうしたら拾ったゴミが五千万ジェニーの大金になる....」
円換算で四千五百万円だ。
価値観が分からないと僅かに思考し、店から出た。次は衣服屋と、風呂でも貸してもらえる店に行こうか。ホテルにでも行けば貸してくれるだろうか。
「あ、戸籍無いこと忘れてた。」と、呟きながら衣服屋へと足を進めた。
「..いらっしゃいませ」
店へと入ると相変わらずの反応。気にせず衣服コーナーへと向かう。
(服と下着に、タオル..あ、靴もだ。)
籠へと衣服などを入れていき石鹸なども合ったので必要な物はすべて買った。
会計をするまで定員が行動をずっと監視していたがお金を払うとその視線も無くなった。
掏りだと思われたのだろうか。
無理もないか。と思う。次にお風呂だが聞くと、どうやら泊まらないのならばホテルでお風呂を借りれるらしい。
戸籍の無い者にとっては便利だな。ま、お金が無ければ利用できないのだろうが。格安だというホテルへ到着し、お金を払い個室を借りた。
「おぉ、洗濯機が有る。しかも乾燥できるタイプか。」
衣服を脱ぎ自動洗濯をしてもらう。
バスタブにはお湯が張られておりシャワーも問題なく使うことができた。石鹸類が一つも無かったが、店で買っていたので問題は無かった。
お風呂を堪能し、新しく買った服を着てベッドで仮眠をとった。
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高校生(プロフ) - 皆様、現在日本に台風が接近していますが怪我の無いように気を付けてお過ごしください (2016年8月29日 7時) (
レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - フィンクスloveさん» ありがとうございます (2016年7月7日 12時) (レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
フィンクスlove - とても面白くて大好きです！！更新頑張ってください！！(*´ `*) (2016年6月29日 18時) (レス) id: 8375edd26c (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - シロさん» ありがとうございます (2016年6月22日 23時) (レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - 更新頑張って下さい！楽しみに待ってます！ (2016年6月14日 20時) (レス) id: 6ce3e8c171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高校生 | 作成日時：2015年11月22日 22時
