第四十話 休憩 ページ42
..
地区の境目付近のため周囲には私達しか居らずAとクロロを除いた四人の声が響いていた。
声と言っても、攻撃を受けた際に漏れだす音であったが開けたこの場所ではよく声が響いていた。
四人は相手との戦闘に夢中でAが近づいてきても全く気が付いていない様子であった。珍しくも無い事なので周囲に他者が居ないかを改めて確認してから全員を見守る。
四人とも素手で戦っており今回は武器の使用を禁止して戦っているようだ。素手な分、互いの実力差が分かり負けたくないという気持ちが混じり何時までもじゃれ合いは続いている様子だった。
「お互いに良い相手だったみたいね。」
「！A？驚いた、全然気づかなかったよ……うん、四人とも結構長く遊び続けてるよ」
土管の上に腰かけて四人を見ていたクロロの傍へ行き声をかけるとAに気が付いていなかったようで大きく肩が飛び跳ねて目を瞠っていた。
驚かせるつもりはなかったのだが、予想以上にクロロは四人に集中していたようで結果的に驚かせてしまった。
謝罪の意味を込めてクロロの頭を撫でてから土管に肘をついてAも四人の戦いを観察する。
俊敏性ではフェイタンが優れておりノブナガの方は俊敏性が劣っておりフェイタンが相手では少々分が悪い様であった。
逆にフェイタンはウボォーギンとの相性が悪く、攻撃力で劣っていた。
クロロの話によると、最初は個々で対戦していたらしいがお互いにだんだんと連携するようになっていったらしい。
現在はフェイタンがスピードで攻め、隙が出来た所へフィンクスが攻撃をするといった形になっており、ノブナガはウボォーギンが攻撃をした後に隙があれば攻撃を繰り出しているといったところである。
ペア同士良い連携が出来ておりお互いのカバーも出来ていた。
だが、攻撃を予測し躱すことが互いに粗が有り四人とも大分息が上がって攻撃を受けたためかふらついている様子が窺えた。
これ以上続けると今後に響くので攻撃を止めて呼吸を整えている四人の間に割って入った。
「はい。そこまで。いったん休憩にしましょう？」
「！？……誰だ？」
「！あァ、そうだな。決着もつきそうにねぇしな」
「A、何時からそこにいたか？」
「お前らの知り合いか？」
四人とも驚いていたがAの意見には否定はしないようでそれぞれその場に座り込んでいた。
クロロも近寄ってきて適当な場所へと座り込んだ。Aも合わせて座り口を開く
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 612人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
高校生(プロフ) - 皆様、現在日本に台風が接近していますが怪我の無いように気を付けてお過ごしください (2016年8月29日 7時) (
レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - フィンクスloveさん» ありがとうございます (2016年7月7日 12時) (レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
フィンクスlove - とても面白くて大好きです！！更新頑張ってください！！(*´ `*) (2016年6月29日 18時) (レス) id: 8375edd26c (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - シロさん» ありがとうございます (2016年6月22日 23時) (レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - 更新頑張って下さい！楽しみに待ってます！ (2016年6月14日 20時) (レス) id: 6ce3e8c171 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：高校生 | 作成日時：2015年11月22日 22時
