第三十七話 外出 ページ39
..
「東の地区に行ってくる」
珍しく何時もより早く起きていたフィンクスが発した言葉に予想はしていたが随分と早い予定に少しだけ驚いた。
どうやらフェイタンとクロロも一緒に行くようで視線をこちらへ向けて私の返答を窺っているようだった。
「大怪我しないように、気が合いそうな子達だったら一緒に帰っておいで」
「！おう」
家に連れ帰っても構わない。と言う私の返答に驚きながらも嬉しそうな表情を浮かべ、恐らく戦闘と言う名のじゃれ合いをするのだろう。雰囲気が高揚していた。
朝食はもう済ませているので動き出した三人を見送りに外までついていく
「いってらっしゃい」
「行てくるね」
「行ってきます。気が合う奴等だったら連れて帰ってくるよ」
「あァ、行ってくる」
返答を返すと同時に走り出した三人の姿が見えなくなるまで見送ると建物の屋根の上に飛びあがって進む方角を確認した。
一様ああ見えても冷静な判断はできる三人組なので大怪我をして帰ってくることは無いと思うが念のため暗くなる前に帰ってこなかったときに迎えに行くために進む方向を確認しておく。
戦闘になると集中しすぎるところがあるから。
あの三人が抜けるのなら今日はマチ達の傍にいた方がいいので情報収集は中止である。いい機会だし、本格的に念の修行に入ってみるのもいいかもしれない。
手足に錘をつけて日々行動していたりと肉体や体感トレーニングはしているので残るは念の修行のみ。
少し前に気付いたことなのだが、どうやら私は集中している時にいつも凝をしていたらしい。他にも円や絶、周や硬を無意識にしていたのでかなり念の質が良くなっている。
建物が私にとって視界に入る場所へ移動して念の修行を開始する。皆はまだ念を使えないようなので近くで念を発動すれば警戒させてしまうからだ。
四大行は問題なくクリアでき応用技を極めていく。絶の質が高いため隠の制度がかなり良く堅の修行をしていく。
無意識に普段から念の修行をしていたなんて知った時には自分でも苦笑いしてしまった。
だが、女である分筋力など攻撃力が下がってしまうため通常の念能力者よりも制度が高いことに喜びを感じている部分もあった。女であると言えども敏捷性や柔軟性が高いといったメリットもあった。
「わっ、強化しすぎたか」
建物からより遠くに移動できるように足に念を込めて他の建物へ飛び移ると、足に念を込めすぎてしまったようで飛ぶ瞬間に足場を破壊してしまっていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 612人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
高校生(プロフ) - 皆様、現在日本に台風が接近していますが怪我の無いように気を付けてお過ごしください (2016年8月29日 7時) (
レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - フィンクスloveさん» ありがとうございます (2016年7月7日 12時) (レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
フィンクスlove - とても面白くて大好きです！！更新頑張ってください！！(*´ `*) (2016年6月29日 18時) (レス) id: 8375edd26c (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - シロさん» ありがとうございます (2016年6月22日 23時) (レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - 更新頑張って下さい！楽しみに待ってます！ (2016年6月14日 20時) (レス) id: 6ce3e8c171 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：高校生 | 作成日時：2015年11月22日 22時
