第二十七話 炊事 ページ29
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「さぁ、皆。順番にお風呂に入るわよ」
Aが人数分のタオルを持って発した言葉にぎょっとする者ばかりであったが、素直に各自順番を決めてタオルを受け取り順にお風呂場へと向かっていった。
身体のサイズ的に二人同時に入れそうであったのでマチとパクが一番最初に。次にフランクリン、フェイタンとフィンクスとなって行った。
クロロは怪我のため、お風呂に入ることはできないがお湯とタオルで身体を拭いてもらった。お風呂から上がったフランクリンが傍にいるため手伝ってくれるであろう。
一方、Aは皆がお風呂に入っている間に晩御飯の支度をしていた。
調理器具は店に残っていたものとAが持っていた物が有ったので支障は無かった。
ガスは無かったため調理は火を使うことになるが、何故か炊事場があり現在はそこを使用していた。
この世界の食材は元居た世界の物と大差は無かったのでそれを知ったときには安心したAであった。だが、もっと大きな市場へと行けばまったく知らない食材があることをつい最近知ったばかりであった。
確かに原作であったような崖に吊るされた卵などは元居た世界ではありえないであろう。あの卵は温めなくても無事に孵化するのであろうか。という疑問を当初に思ったことを今でも覚えていた。
まだ生物には会った事が無いが、魚も沢山の種類がいるのであろう。動物に至っては魔物などもいるというので非常に恐ろしいと思う。
見たい気持ちはあるが、命を危険に晒すことは遠慮したい。
そう考えていると鍋が噴き零れる音が聞こえ現実へと戻された。
炊事場に並ぶ二つの鍋の中身は片方がお米で片方が汁ごと食べれる鍋である。一度に多くの量を作れ、汁も十分味のあるものにしているため残る物は無いのである。
今日のような時間の無い時にはとてもいい献立である。
それに、あまり味の濃い物を作っても食事を食べることの出来ない日のある皆の身体では負担が掛かり易いと思うからであった。
少しずつ、普通の食事に慣らしていく必要があるだろう。
食事のことでクロロの傷を改めて診察して診れば子供の力なのか回復が早くなっており、少しであれば今日の食事を食べることができそうであった。
とはいえ、やはり心配なので鍋には固い物や消化に悪い物を入れないように気を使ったAであった。
雑炊に鍋の食材をよく噛んで食べること。という風にすればクロロも皆と大差はないのである。
誰だって、楽しい食事をしたい。
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高校生(プロフ) - 皆様、現在日本に台風が接近していますが怪我の無いように気を付けてお過ごしください (2016年8月29日 7時) (
レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - フィンクスloveさん» ありがとうございます (2016年7月7日 12時) (レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
フィンクスlove - とても面白くて大好きです！！更新頑張ってください！！(*´ `*) (2016年6月29日 18時) (レス) id: 8375edd26c (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - シロさん» ありがとうございます (2016年6月22日 23時) (レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - 更新頑張って下さい！楽しみに待ってます！ (2016年6月14日 20時) (レス) id: 6ce3e8c171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高校生 | 作成日時：2015年11月22日 22時
