第二十三話 廃墟 ページ25
..
「ここは腐ってるわ。そっちはどう？」
「駄目だ！マシな所がねェ」
太陽が空高く上り周囲を照らす。
現在、A達は廃墟が多く残っている場所へ行き生活の出来そうな建物を探していた。
とはいえ、ゴミ焼が終われば使用しなくなるので寝起きでき屋根と壁が在れば良いのだが、中々すべての条件を満たす廃墟が見つからないのが今の現状だ。
クロロは怪我で動けないためAの近くで待機していた。二人はなるべく高い所から使えそうな建物を探していた。
「うーん。やっぱりすぐには見つからないか」
「そうだねぇ……あ、マチー！そこの道右に行った先にある建物はどうかな？」
「A！このバーみたいな感じの建物ー？」
その建物で合ってるわ、と離れた所にいるマチに向かって返事を返す。
マチが廃墟に入り確認している間に他の皆の様子を確認する。
クロロはAと同じように皆の様子を確認し、フランクリンはパクと合流したようでどの廃墟がまだ調べ終わっていないかを確認し合っていた。
フェイタンとフィンクスは途中から一緒に行動をし初め、入った廃墟の床が腐っていたらしくフィンクスが床下に嵌り落ちた姿を見てフェイタンがそれを揶揄っていた。
「はっ、フィンどんくさいね。」
「あァ！？床が腐ってたんだから仕方ねェだろっ」
笑うな、とフィンクスが言うがフェイタンは笑い続け二人で追いかけっこが始まっていた。
そんな光景を見てクロロが笑いだしAも二人のじゃれあっている姿に頬を緩ませていた。
平和だ。とAは思った。
「あの建物結構住めそうだったよ！Aも見に来てっ」
「ありがとう、マチ。見に行ってみようか。パクー！クロロのことお願い」
「わかったわ！」
マチが駆け足で戻ってきて発せられた言葉にマチの頭を撫でると嬉しそうに笑った後、パクノダに声をかけ建物へと二人で向かった。
遠くから見て酒などを売る店である確率が高いとは思ってはいたが、マチから建物の中の話を聞く限りでは潰れたバーで合っているようだった。
床板も腐っておらず罅があるらしいが他の廃墟よりはいい状態であるらしい。
背が届かず見えなかったが棚の上に何かがあったらしく調べてほしいと頼まれながら目的の廃墟へとたどり着いた。
「これは、うん。確かにバーだね。まだ使えそう。」
「近くの廃墟も見たけどここが一番状態が良かったの」
店内は少々薄汚いが、掃除をすれば確かに住めないことも無さそうだった。
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高校生(プロフ) - 皆様、現在日本に台風が接近していますが怪我の無いように気を付けてお過ごしください (2016年8月29日 7時) (
レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - フィンクスloveさん» ありがとうございます (2016年7月7日 12時) (レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
フィンクスlove - とても面白くて大好きです！！更新頑張ってください！！(*´ `*) (2016年6月29日 18時) (レス) id: 8375edd26c (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - シロさん» ありがとうございます (2016年6月22日 23時) (レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - 更新頑張って下さい！楽しみに待ってます！ (2016年6月14日 20時) (レス) id: 6ce3e8c171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高校生 | 作成日時：2015年11月22日 22時
