6つ目 ページ8
｢お菓子は実家に送ったし、あとは私が行けばいいだけか…｣
仕事が忙しいせいか、日が経つのはあっという間で
あと1日、つまりは明日
明日、思い出の中のお兄ちゃんと会える
そう思うと緊張はするけどなんだか嬉しくてたまらない
ただ、ひとつ思うのは
もしそのお兄ちゃんが、［そらる］だったら
私はどうしたいのだろう？
ファンとして
幼馴染として
どちらで接したらいいのだろう
そもそも、あのお兄ちゃんは私のことを覚えているのだろうか
｢(なんだか、こんな気持ちで会いに行くのも失礼な気がしてきた)｣
そう思うと何故か涙が浮かんできて、気がつけば泣いていた
会いたい
そう強く願う気持ちと裏腹に
会いたくない
と、感じる
きっとそれは、思い出の中のお兄ちゃんとできればずっと仲良くしていたい気持ちと
もし彼が本当に［そらる］だった時の怖さから来ているのだ
ファンのみんなだったら｢羨ましい｣となるだろう
｢私がその立場だったら｣と、最も良い方法を思いつくのだろう
でも私は違った
もし彼が［そらる］だったら、きっと私は距離を置いてしまう
自分の、望まない行動をしてしまう
彼がそういう世界で頑張っているからこそ
静かに彼を応援できる、そんな所にいたいのだ
そうして私が選んだ結果は…ーー
.
.
.
.
｢あ、もしもし母さん？
ごめん、明日なんだけどさ
急に仕事が入っちゃっていけそうにないんだ｣
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香雪蘭(プロフ) - れおんさん» ありがとうございます！！凄く嬉しいです！(´；ω；｀) (2019年2月13日 12時) (
レス) id: b9e2afb4a7 (このIDを非表示/違反報告)
れおん - すごい好きです！更新がすごい楽しみです！ (2019年2月13日 7時) (レス) id: 6a02a5c532 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：香雪蘭 | 作成日時：2019年2月13日 1時
