授業参観篇2 ページ22
｢松平って
あの銃乱射してたオッさん？｣
耳郎は苦笑いをしながらそう言った。
その顔になる気持ちもわかる。
初登場の仕方がおかしいんだよ。
何でヒーローネーム考えるだけなのに
変なのつけたら撃たれなきゃなんねーんだ。
職権乱用しすぎだっての。
…いつか俺、殉職しそう。
…松平によって。
｢ああ、そういや箱入り娘とか
言ってたっけ！
で、誰なんだよその娘！｣
そう上鳴が聞いてくるものの
俺はそいつを全く知らないのだ。
『知らねえ』
｢｢なんでだよ｣｣
二人のツッコミが俺に飛んでくるが
本当に知らないのだ。
どこの馬の骨？ってやつ。
『でもよく言うだろ
友達の友達は友達だって』
｢それは無理がある｣
耳郎の冷静なツッコミ入りました。
誰かが言ってた気がしたんだよ、そうやって。
『来てからの
お楽しみ、ってやつだ』
少なくとも女ではない気がするが
それは上鳴には言わないでおこう。
授業参観前に心砕かれたら
立ち直れないだろうから。
こいつが打たれ弱いの、知ってるから。
｢あー髪ちゃんと
セットしとけば良かった｣
そう言い髪の毛をいじり始めた上鳴を
俺達は半目で見つめた。
…ついでに女じゃなかったらごめん、
という念も送りながら。
｢で、手紙書けたの？｣
上鳴を放置し
耳郎は俺にそう聞いてきた。
…そこは聞かないで欲しかった。
恥ずかしい、だろ。
『まァな』
俺は若干赤面になりつつも
そう返した。
昨日、手紙を書き始めたのは
午前十二時頃。
それから悩みに悩み
五時間ほどかかって仕上げた。
宛先は…絞れなかった。
だから
松平、近藤さん、土方さん、兄貴だけでなく
退、原田をはじめとする皆に書いたのだ。
あの人数分を
五時間で仕上げた俺は凄いと思う。
…だが、内容を思い出すだけでも
小っ恥ずかしい。
｢え、まさか恥ずかしいの？｣
耳郎は口に手を添えながら
悪戯を思いついた子供のように言った。
…痛いとこ突きやがって。
俺は咄嗟に何かを言い返そうと
頭を回転させたが
それはチャイムの音によって阻まれた。
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ein(プロフ) - 凍吾さん» 初めまして、楽しんで頂けているようで幸いです！ありがとうございます！ (2019年9月15日 23時) (
レス) id: 442be0a9d3 (このIDを非表示/違反報告)
凍吾 - 初めてましてー。総悟といっしょの性格に何げに近いS(「ド」はつかない程度の凍吾です。総悟大好き！最高です！てか絵上手ですね！ (2019年9月15日 18時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
シらス(プロフ) - アンスルさん» 気がついたら突入していまして自分でも驚いております(笑）おお本当ですか！嬉しいです、ありがとうございますー！ (2018年9月8日 19時) (レス) id: 81cf69186b (このIDを非表示/違反報告)
アンスル - ８作目突入って凄いですね！絵も大好きです！続き楽しみです！ (2018年9月8日 13時) (レス) id: d28b381f66 (このIDを非表示/違反報告)
シらス(プロフ) - 火龍果さん» 火龍果さん！！！またもコメントありがとうございます、頑張ります…！ (2018年9月3日 0時) (レス) id: c728598b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シらス | 作成日時：2018年9月1日 18時
