吉原炎上篇49 side新八 ページ47
2人の戦闘の中
僕は何が出来るわけでもなく
ただ呆然と見ていることしか出来なかった＿＿
こ、これが夜兎同士の戦い…
まるで野獣同士の食い合いだ。
｢ロクに戦場に出たこともないガキが
俺に食らいつくなんざ末恐ろしい…
闘争本能だけは兄貴譲りというわけか｣
｢アイツと一緒にするなヨ｣
そう言う神楽ちゃんの言葉には
怒りが混じっていた。
先程からの神楽ちゃんの
お兄さんへの様子を見ると
兄妹仲が悪い、というだけでは
片付けられそうもないな…
｢悪いこたァ言わねェ
お引越しをお勧めするぜ
…俺と一緒に兄貴を宇宙一の
海賊王にのしあげねーか｣
ククク、と笑いながら神楽ちゃんへ
近づいていく夜兎。
それを神楽ちゃんは
思い切り蹴り飛ばす。
｢お前らと一緒にするなと言ってるアル
私はお前らとは違う｣
そう言い顔を上げる神楽ちゃん。
瞳の青色は綺麗に澄んでいた。
｢私は、自分の戦場は自分で決める
血ではなく、
そのまま踏み込んで
夜兎の方へ駆けていく。
｢自分の護りたいもののために
戦場へ立つアル、その邪魔をするというなら
…誰だろうがブっ潰すアル！！｣
そう言いながら蹴りを入れ続ける。
しかしあっという間に止められてしまった。
｢ククク、どうりで仲違いするはずだ
和解などハナから無理だったようだな
だが…残念ながらお前さん、一生かかろうと
あのバカ兄貴に勝てやしねェな｣
｢黙れ！！｣
そう言い神楽ちゃんは
夜兎の顔を思い切り殴る。
ゴシャッ、という鈍い音がしたものの
それに構わず夜兎は話し続けた。
｢…さて 問題だ、倒す拳と殺す拳
一体どちらが重いかな｣
｢…｣
急に出された問題に
戸惑っている神楽ちゃん。
｢…正解は
殺す蹴りだ｣
答える暇も与えず
夜兎は神楽ちゃんのみぞおちに
蹴りを入れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 181人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しらす(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» コメントありがとうございます、作品を掛け持ちするのは少々大変なので落ち着くまで待ってください、考えてみます！ (2018年8月12日 22時) (
レス) id: c728598b47 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様の小説も書いて欲しいです (2018年8月12日 22時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
しらす(プロフ) - 火龍果さん» ありがとうございますw1番難しい所なので頑張りたいです！とても嬉しいです、ありがとうございます！頑張りますね。 (2018年8月12日 12時) (レス) id: c728598b47 (このIDを非表示/違反報告)
火龍果 - 普通に屯所で騒いでるA組が面白いww夜兎との戦闘シーンも期待してます！今までで一番長い篇になってますが、これからも頑張ってください！毎日楽しみにしてます。 (2018年8月10日 21時) (レス) id: 9be6513327 (このIDを非表示/違反報告)
しらす(プロフ) - 黒猫と影猫とお菓子。さん» コメントありがとうございます！そうだったんですか…！それは嬉しいです！沖田の出番も増やしつつ頑張りますねー！ (2018年8月7日 22時) (レス) id: c728598b47 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しらす | 作成日時：2018年8月4日 18時
