主人公復活篇9 ページ11
しかしこの二人、どうするべきか。
流石に風邪でも引かれた
なんて事になったら大いに困る。
その分の仕事を片付けるのは俺だからな。
部屋に運ぶのもありだが
二人となると手間がかかるしなァ…
この気持ちよさそうな寝顔を見ていたら
起こす気にもなれねェし。
どうすりゃいいんだ…
｢毛布でも
かけてあげればいいんじゃないですか、副長｣
山崎の提案に俺は同感する。
｢お、おおそうだな｣
｢何ですかそのお前いたんだみたいな顔！！
止めてくださいよ！！！｣
おっと、俺としたことが…
顔に出ちまっていたようだ。
｢じゃあ俺、毛布持ってきますね｣
山崎はそう言って総悟達の部屋に向かった。
『……んぅ…ひじかたさん…』
急にAが声を発したので
俺は驚いてしまった。
『……ｽｰ…』
な、なんだ寝言か…。
にしても俺を呼ぶなんて
コイツの夢にでも出てんのか…俺は。
可愛いな、なんて柄の無ェ事を思っていると
｢土方の死体が458体……｣
こっちはこっちで
とんでもねェ事を言ってやがる。
｢羊を数えろ羊を｣
何で兄弟ってだけで
こんなにも違ェんだろーな。
いや、そういうモンなのか。
とりあえず総悟は明日処刑な。
そんな事を思いながら後ろを振り返ると
丁度、山崎が毛布を持ってきた。
｢副長、これでいいですか｣
｢あァ、悪ィ｣
俺はそう言い毛布を受け取る。
騒がしい喧嘩の毎日ではあるが
何だかんだで俺は
こいつらのことを放っておけないらしい…。
罪な野郎だな、俺も。
俺は2人に毛布をかけ、
｢おやすみ｣
なんて言ってみる。キャラじゃねーけど。
その時2人が笑ったような気がして
無性に暖かい気持ちになった。
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らいま。(プロフ) - 7月れんじさん» ありがとうございます！これからも上手く書けるよう頑張りたいです！ (2018年2月17日 15時) (
レス) id: 67f225c7af (このIDを非表示/違反報告)
7月れんじ - めっちゃ良い作品ですね！(*^^*)続き頑張って下さい！ (2018年2月17日 1時) (レス) id: 5401d288b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらす | 作成日時：2018年2月14日 0時
