13杯目 ページ13
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そして、事が起きたのは次の日。
やっと雨も上がり、晴れ間が見え始めた日のこと。
いつも通りカフェへと入ると、北斗くんの姿が。
いつものように抹茶フラペチーノとともに2人席に座っている。
久しぶりだし、私もドリンクを買いに、まず荷物を置こうと彼に近づこうとしたその瞬間。
私の隣を横切った綺麗な女性が、北斗くんのもう１つの席に座った。
そして楽しそうに2人は話し出した。
彼女の手元には、彼と同じ抹茶フラペチーノがあった。
いつも私が座る席に、違う女の人が座っていて北斗くんと楽しそうに話してる。
別に付き合ってるわけでもなければ、一緒に座ろうって約束してるわけですらない。
暗黙の了解で、2人で一緒に座るのが当たり前に感じていた...
のは私だけだったということ。
2人の様子に気を取られて、時計が止まったような感覚にとらわれた。
しかし、ハッと我に返った私はすぐに足を翻し出口へと足を進めた。
彼にばれないように一刻も早くあの場から立ち去りたかったのだ。
無心で歩き続けて少し経ってようやく、自分の頬が濡れていることに気が付いた。
『何泣いてるの私…。
でも、少しは仲良くなれたと思ったのになぁ…』
名前も知らない関係から、毎日のように顔を合わす関係に変わったことは私にとって大きな進歩だった。
勝手に、彼の“特別”になれたとすら思っていた。
少なからず、あの席は私の席であってほしかったのに…
．
そして次の日、私は無意識にカフェを避けていた。
いつもなら大学終わりカフェに立ち寄るところだけど何かと理由をつけてまっすぐ家に帰った。
『今は試験前だからだし…』
まぁ、北斗くんの名前を知らない頃だって、試験前はカフェで勉強していたけれど。
こうして私は、あの日以来カフェに行くことをやめるのと同時に北斗くんを避けるようになった。
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ミナ(プロフ) - 和香(わか)さん» ありがとうございます！抹茶似合いますよね？後は本当にずっと同じものしか頼まなそう..笑 続編の声いただけるだけでやる気が出てきます！お時間いただくとは思いますがしばしお待ちください〜〜！ (2018年9月30日 0時) (
レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
和香(わか)(プロフ) - 凄く面白かったです！ 北斗君と抹茶とカフェって凄く合うんですね｡ 何かイメージ出来ました笑 良ければ続編みたいです！楽しみにしてます！ (2018年9月29日 21時) (レス) id: d00ba15efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ
| 作成日時：2018年9月25日 22時
