愛されたい (ページ8)

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No.5 ページ8

誰かから揺さぶられている感覚に目を覚ます。

？「…いっ！…おいっ！大丈夫か⁉」

貴「…誰？」

私のことを揺さぶっていたのは金髪のまだ14歳くらいの少年だった。

…てか、どっかで見たことある顔だな？

どこで見たんだっけ？

…あっ！そうそうREBORNのキャラクターだ

名前は…

ディー…ディーオ？ディーノ？

確かそんな感じ…

？「オレの名前はディーノ。お前の名前は？」

あ、ディーノだった…

貴「…A。和泉A」

そう言うと人の良さそうな顔でニカッと笑った

ディーノ「そうか、A…か。Aはなんで自分がここで倒れてたのか覚えてるか？」

そう聞かれたのでコクリと頷いといた。

目で言えと訴えられたので理由をちゃんと言うことにした。

貴「エストラーネオファミリーわかる？」

ディ「ああ。」

貴「そこで人体実験されてた…でも、1人の少年…六道骸くんが私たちに人体実験してた大人たちを倒して助けてくれた…。でも、野宿して寝てる途中で私だけ誘拐された。そこから逃げて疲れ果ててここで倒れた。以上。」

…一気に言うと息継ぎ大変だね。

それにしても骸くんたち大丈夫かな？

私の話を聞いて少し戸惑うような素振りを見せたディーノ…さん。

あんな話聞いたんだから当たり前だ。

それから少し悩んだ後決心したような目をしてこちらを見た。

ディーノ「Aオレのところに来ないか？」

貴「…は？」

何を言ってるんだこの人は…

仮にもマフィアでしょ？

別に骸くんたちみたいに恨んではないけど恨んでるんじゃないかとか考えないの？

ディ「…オレはキャバッローネファミリー次期ボスなんだ。」

しかも正体までバラした…

ディ「Aはこんな小せぇうちからマフィアに人体実験なんてされて正直なところあまりマフィアのことはよく思ってないかもしれない。だけど、オレのファミリーは絶対にそんなことするやつらじゃねぇから…

オレだって今まではマフィアのボスだなんて野蛮なやつになんてなりたくなかった。

だけど親父が死んで残されたファミリーのやつらや市民をオレが守ることに決めたから…だからマフィアのボスになることにした。

そいつらと同じようにオレはお前のことも絶対に守ってみせる。…だからオレのところに…オレたちのファミリーに来ないか？」

その言葉を聞いて私の目からはいつもの冷たい涙じゃなくて温かな涙が溢れ落ちた。

貴「…うん。」

気づいたらそう返事をしていた。