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???「お、お客様、紅茶をお持ちしました…」

緑の髪の少女がこちらに向かってきた。両手でおぼんをしっかり持ち、慎重に運んでいる。
こぼしてしまうのがよほど怖いようだ。
少女はテーブルにお皿を置いた後、かわいらしいティーカップに紅茶を注ぎ、私の前に置いた。
白くて小さなティーカップだ、紅茶の赤がよく映える。
紅茶はあまり好きではないが、これは飲めそうだ。

緑の髪の少女「で、では、失礼しますっ。何かありましたら、館内を移動している他のメイドにお申し付けくださいっ!失礼しましたっ」

それだけ言うと緑の髪のメイドさんはおぼんをかかえてどこかに行ってしまった。
よく見たら…バケツを被っていた?
それに、館内を移動してる人なんて一人もいないのに…変なことを言う変わったメイドさんだなぁ…?
……………

…遅い。
あのメイドさんが置いていってくれた紅茶もすっからかんだ。
テーブルや椅子の近くに置いてある時計は狂っていて使い物にならないし。
こうなったら探しに行こうか…?
いやダメだ。怖すぎる。灯りがついているとはいえここは幽霊屋敷だ。油断していたら後ろからざっくり…なんてことも無くは無いかもしれない。
だがまあ、探索したくない、と言えば嘘になる…
こんな機会滅多にない、今後あるかどうかすら怪しい。

私は立ち上がり、エントランスを後にする。
金髪の男の人が消えた右側通路に足を進めた。
ふと背後で、誰かが笑った気がした。

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握り飯(プロフ) - 耳です。さん» コメントありがとうございますー!キミガシネ最高におもしろいですよね…!続きが楽しみです!更新頑張りますね! (2018年2月26日 23時) (レス) id: e551abcd15 (このIDを非表示/違反報告)
耳です。 - キミガシネ、面白いですよね!最新頑張って下さい! (2018年2月26日 23時) (レス) id: 0de9ee32ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:握り飯 | 作成日時:2018年2月24日 0時

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