【キミガシネ】とある平行世界の話 (ページ12)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:9,416 hit

11 ページ12

『うへぇ…疲れた…』

カバンを兄さんに投げて部屋の扉を開け、ベッドに飛び込んだ。
しばらく歩きたくない…けど明日学校だし…
つらい……

しばらくベッドでゴロゴロしながらスマホをいじっていた。
そういえば、写真溜まってきたな…
整理しよう。
………ほとんど兄さんとサラ先輩、それにリョーコ先輩だ。
たまに犬とか猫とかの写真が混じっている。
あ、これは…サラ先輩のカラーコーンお尻強打事件の…たしか兄さんにこっそり貰った写真だ。
あっ、これは…兄さんがあの事件の後サラ先輩に回し蹴りされる3秒前の…その後のことは言うまでもない。
いやー、痛そうだったなー…
しばらくお尻をおさえて動かなかったっけ。
その時の兄さんの写真もある。
もちろんこの写真はサラ先輩にあげた。

これは…音ゲームをやってるサラ先輩、
これはマックドのポテトを飲んでるリョーコ先輩、
これはクレーンゲームに試行錯誤してる先輩方と兄さん…
これは霧吹き攻撃の後のアホ面の兄さん。

整理しようにも不要な写真が一枚もない…
少し困る、容量がもうないし…

コンコン、と扉が叩かれた。
もうご飯の時間だっけ、まだ全然お腹すいてないよ…
扉を開けるとやっぱり兄さんだ。
お母さんはまだご飯を作ってる最中らしい。
ちなみに今日の夜ご飯はハンバーグだそうだ。

ジョー「よお！今日は楽しかったな！部屋はいっていいか？」
『別にいいよー……でも飴ちょうだい』
ジョー「ちょうど一つあった！」
『味は』
ジョー「コーラ味」
『よし』

扉を開けた。
別に兄さんならいいかなーって。
絶対なにもしてこないし。
だってキスって単語だけで顔真っ赤っかにするような人だし。