story430 時計じかけの摩天楼39 ページ48
Aside
「Aちゃん、爆弾を仕掛けた場所が分かったの!?」
『えぇ、沙織のヒントですぐに分かりました。さっそく目暮警部に連絡をしなくちゃ!』
萩原さんが驚きながら爆弾の仕掛けた場所が分かったのかと問いかけられ、私は頷きながら沙織のヒントですぐに分かったと答えると同時に目暮警部に連絡しようとしたら新一君が小声で代わりに言って欲しいと頼まれ、最初は何でだろうと思ったが、すぐに察する事ができた
その理由は恐らく萩原さんと松田さんが新一君や哀の事を疑わしげに見ているからね
私は無言のまま頷いた後、自分の携帯で目暮警部に連絡を取ると博士、哀、萩原さん、松田さんが私と新一君の周りに駆け寄ってくる
電話をかけてからしばらく待っていると「目暮だ」と言う声が聞こえた為、私が『目暮警部、水城です』と言った途端、目暮警部から「お〜!A君!何か分かったのかね!」と言ってきた為、私は爆弾の隠し場所の内容を全て話した
ちなみに私と新一君の推理だけど表向きは私の推理として扱われるからね
『はい。爆弾の仕掛けられている場所は環状線の【座席の下】でも【網棚の上】でも【車体の下】でもありません。爆弾の仕掛けられている本当の場所は.........【線路の間】なんです』
「線路の間?」
『爆弾は、ほんの何秒間か光が当たらないと爆発する仕掛けになっているんです。環状線が爆弾の上を通過すると全車両が通過するまで何秒間か光が遮られます。ひと車両の長さが20mとして10両で200m。時速60キロだと秒速、約16.7m。つまり200m走るのに12秒ほどかかります。そのギリギリ爆発しない時間が時速60キロで通過した時の時間なんです。ですから、すぐに環状線を他の線に移して下さい。環状線の線路から離れさえすれば止めても危険はありません』
「分かった」
目暮警部との会話を終えた後、私は電話を切る
あとは回収するだけ...もしかすると萩原さん達が解体する可能性も高いからね
「さてと...線路の間に爆弾が仕掛けられている事を知ったからには見逃す訳にはいかねえな」
「あぁ。俺も元爆処としての血が騒いじゃったよ。俺達はこれから5つの爆弾を日没までに回収して解体するよ」
やっぱり...元爆発物処理班のエースとして爆弾と聞いて見逃す訳にいかないと思ってるのね
沙織も7年前と3年前の爆弾事件の事を知っている為、二人の事を心配そうに見つめていると松田さんが頭を撫でている
「そんな顔しなくても大丈夫。こう言う事はプロに任せな」
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2020年5月4日 22時