【名探偵コナン】ブロンドの髪を持つ美少女は宮野姉妹のいとこ！PART9 (ページ47)

今日:3 hit、昨日:11 hit、合計:48,437 hit

story429 時計じかけの摩天楼38 ページ47

Aside

「い...い...おいA！」

その時、松田さんが私に声をかけてきた事でハッとする
新一君達は既に病室へ向かっていたからいないけど、萩原さん達は待っていたみたいだ

「Aちゃん、大丈夫？さっきからボーッとしていたけど」

『いえ、大した事ではないので...』

萩原さんが覗き込む様にそう言ってきた為、私はいったん考える事を止め、大した事ではないと伝えると萩原さんと松田さんはあまり納得していない表情だ
その後、新一君の病室へ戻るべく中に入ると警察庁に行っていたはずの沙織が来ており、私の方を見るとすぐに駆け寄ってくれた

「A、爆発に巻き込まれたって聞いて駆けつけたわ！何処も怪我とかしてないわよね!?」

『ヘルメットを被っていたから無傷よ』

沙織が血相を変えながらそう言ってきたので私は物静かな声でヘルメットを被っていたから無傷だと答えれば安堵の表情を浮かべていた
ちなみに沙織からの情報によると全車両に爆弾らしきものは見つからず、車体の下にも爆弾らしきものが見つからなかったらしい...
沙織も警察庁で爆弾事件の事を聞いていたらしく、すぐに駆けつけたとの事

「あと1時間半ほどで日没ね」

「クソッ！犯人の野郎、何処に仕掛けやがったんだ！」

「まあまあ陣平ちゃん...」

沙織が身に付けていた腕時計を見ながらそう言った途端、松田さんは苛立った様子を見せるも萩原さんに宥められている
松田さん...貴方が苛立つ気持ちは分かりますけど焦ったりでもしたら命取りですからね？
腕時計をチラッと見ると時刻は16:45になっており、あと1時間半ほどで日没になるのが明らかだ
何か他に手がかりになるものはないかと考えていた時...

「それにしても日が暮れたら爆発するなんて...まるで私が持っている時計とは逆ね」

『えっ？』

「ほら、前に見せて教えたじゃない。私が持っている電波ソーラー時計の動力は太陽光や蛍光灯の光。電波ソーラー時計は日中の光を利用して蓄電し、夜間や暗い部屋での使用もできる様に設計されているのよ」

沙織が日が暮れたら爆発すると聞いて自分が持っている時計とは逆だと言っていた為、私は思わず驚くと沙織が電波ソーラー時計の動力について詳しく教えてくれた事がきっかけで爆弾の仕掛けた場所が何処なのかすぐに分かったわ

『沙織、ありがとう。おかげで答えが分かったわ』

「私の発言が役に立ってよかったわ(微笑」

そう...日...太陽...この言葉が爆弾の隠し場所のヒントとも言えるからね