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story426 時計じかけの摩天楼35 ページ44

Aside

私が電話に出ると犯人が新一君がいない今、私達が代わりに次の爆弾の居場所を見つける事と東都環状線に5つの爆弾を仕掛けた事を言ってきた

「何!?」

「5つの爆弾!?」

小五郎さん達は驚きを隠せない表情になっている一方、私は無言のまま目を細める

「その爆弾は午後4時を過ぎてから時速60キロ未満で走行した場合、爆発する。また日没までに取り除かなかった場合も爆発する仕掛けになっている」←くぐもった声

犯人の言葉に目暮警部は無言で身に着けている腕時計を見ていた時、犯人が「一つだけヒントをやろう」と言ってきた為、みんなは無言のまま電話の方を静かに見つめたり、聞いたりしている

「爆弾を仕掛けたのは...東都環状線の××の×だ。×の所には漢字が一字ずつ入る。それじゃあ、頑張ってな。水城 A。せいぜい、あのメガネのガキと根気よく爆弾を仕掛けた場所を探す事ができればの話だがな」←くぐもった声

犯人は言いたい事を全て言い切った後に電話を切った
......言いたい事をばっか言われて若干ムカついたけど、ここで挑発に乗ったりしたら犯人の思うツボね

「た...ただの脅しでしょう。環状線に爆弾なんて」

「いや、奴は本気ですよ」

「恐らく、午後4時に起動装置がスタンバイの状態になって、その後で速度が60キロを割ると爆発する仕掛けになっているでしょうね...」

小五郎さんが目暮警部にそう言うが、目暮警部の代わりに松田さんが犯人は本気だと言っていて、萩原さんも午後4時に起動装置がスタンバイの状態になってその後で速度が60キロを割ると爆発する仕掛けになっていると言えば小五郎さんと博士は驚きを隠せない表情になっていたが、その後に目暮警部は本庁に電話をかけていた
私も目暮警部に同感だわ...だけど、犯人はいったい何が目的なの?
何で...何でこんな事をするのよ...

「おいA、本当に見覚えがねえのか?」

「仮に覚えていたら、すぐに言いますよ」

松田さんから見覚えがないのかと問われ、私は呆れた顔をしながら仮に覚えていたらすぐに言うと答えた
私も新一君と同じ様に今まで捕まえてきた犯人の顔をたくさん見てきたから覚えているけど、子供達が描いた似顔絵を見ても全く心当たりがないわ...









しばらくしていると目暮警部の携帯から着信音が鳴り、電話に出る

「そうですか...分かりました。とりあえず爆発した電車はなかったそうだ」

目暮警部の話によるとどうやら本庁からの電話で爆弾がまだ爆発していないとの事

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2020年5月4日 22時

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