【名探偵コナン】ブロンドの髪を持つ美少女は宮野姉妹のいとこ！PART9 (ページ13)

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story395 時計じかけの摩天楼4 ページ13

Aside

手紙の整理してから三日後の4月29日の火曜日
私と沙織はパーティー用のワンピースに着替えつつ髪の毛をしっかりと整える
チラッと沙織の方を見ると少しだけローザ・アフロディアっぽく見えるわね(笑
まあ、ローザ・アフロディアも沙織なんだけど気づく人はいないし
ドレッサーの前でピンク色の口紅を塗り、沙織は手鏡でボルドー色の口紅を塗り、どこもおかしくはないか確認している

ちなみにヒロキは残念ながら成実さんのお手伝いがある為、不参加だけど成実さんの所に泊まるって言ってたし、大丈夫よね...？

家の鍵を閉めた後、私達が持参するのはいつもの鞄と招待状のみ
靴もいつものではなくパンプスを履いている
ヒールだと足が痛くなったり、かかとが折れたりしたら大変だしね

「あっ、そうそう！5月3日の午後10時、米花シネマでミステリー映画がやるらしいんだけど一緒に行かない？」

待ち合わせのポアロまで歩いていた時、沙織が映画を見に行かないかと誘ってきた
ミステリー映画？そう言えば...テレビでチラッと見たわね...
でも、沙織は警察庁の仕事があるんじゃない？
なんて思っていたら...

「その辺はご心配なく。ちゃんと仕事を終わらせてきたから」

あら？私ったら、心に思った事がほとんど口に出てたみたい...まあ、いっか！
ポアロまで歩いて行くと見た事のある人影が見えてきた
萩原さんと松田さんが向こうで暇そうにタバコを吸っており、伊達さんは程々にしろと言わんばかりの表情でたしなめている
三人揃って元がいいから何でも様になっていて似合うわね...

『萩原さん、松田さん、伊達さん』

私が声をかけると萩原さん達はこっちを見て何故か驚いた顔をしている
......？私達の格好が変かしら？
沙織も気づいたみたいで首をかしげているし...

「......お前、Aか？」

松田さんがタバコを片手に持ちながら信じられないと言わんばかりの表情でそう言ってきた
......いつもの私に見えないかしら？(苦笑

「じんぺーちゃん、Aちゃんがお化粧をしてるから別人に見えたんでしょ？」

「じんぺーちゃんって言うな！(怒」

「ｸｽｸｽ)お二人は仲が良いんですね」

萩原さんがからかう様にそう言うと松田さんが怒りながらそう言っているが、まるでじゃれている様な感じなので二人のやり取りを見ていた沙織はクスクスと笑いながら仲が良いのかと言っていた為、伊達さんに宥められつつもじゃれていた萩原さんと松田さんは気になったのか沙織に目を向けている