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story393 時計じかけの摩天楼2 ページ11

Aside

ちなみに博士は何やら発明をしているみたいだけど哀曰く「どうせ大した物ではない」らしい...
哀ってたまに博士に対して辛辣になる時があるのよね...(苦笑

「そういや新一の父さんが『ナイト・バロン』シリーズの新作もアメリカで大ベストセラーだそうじゃないか」

「ああ、でも今はスイスにいるよ。世界中あっちこっち移動するんでファンレターをいちいち送ってやんのも、めんどいぜ」

なるほど...新一君のお父さんはアメリカでは既に有名人なのね...
ちなみに新一君の両親は新一君が幼児化している事を知っているらしく協力者になっているとの事
いつか...新一君のお父さんとお母さんに会ってみたいわ

「まあ、貴方のご両親の事だから好きにさせて貰ってるんでしょ?そのくらいはしたら?」

「わぁ〜ってるよ。ところで博士、何作ってんだ?俺の新メカか?」

哀が好きにさせて貰っているのならそれくらいしたらどうなのかと整理した手紙を箱に入れながらそう問いかけると新一君はジト目で分かってると答えた後、博士の方を見ながら自分の新メカなのかと問いかけていた
ちなみに哀は博士の方を見ながら呆れた顔をしつつも気にせず手紙の整理をしている様子
まあ、哀の事だから大した物ではないと思ってるんでしょうね...(苦笑

「残念だが、そんなセコいもんじゃない。人類は空を飛ぶ鳥を研究して飛行機を作り上げた。しかし、未だかつて昆虫の羽ばたきメカニズムを完成させた者はおらん。わしがその第一号を完成させ、おもちゃとして売り出せば世界中の子供達の興味を引く事間違いなしじゃ!そうすれば、お金がガッポガッポと入って来てわしは億万長者!ハッハッハッ!アッハッハッ!」

新一君の問いかけに博士は新一君の新メカではなく昆虫の羽ばたきメカニズムを完成させ、そのおもちゃで大儲けをしようと答えた為、新一君と哀は呆れた顔をしており、私達は顔を見合わせた後、お互いに苦笑いを浮かべた
私達やヒロキならともかく博士には少し無理があるんじゃないかしら...?(苦笑

「(いつになったら実現すんだよ...ガキの頃から聞かされて耳タコだぜ(苦笑)それにしても俺のファンレターが一通もないってのは...もうすっかり世間から忘れられたんだな...」

新一君は自分のファンレターが一通もない為、落ち込みながら手紙を落とそうとしていたので私は慌ててキャッチし、見兼ねた沙織は落ち込んでいる新一君を慰めていた
まあ、今は新一君じゃなくて小五郎さんが有名だしね...

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2020年5月4日 22時

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