【名探偵コナン】ブロンドの髪を持つ美少女は宮野姉妹のいとこ！PART9 (ページ30)

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story412 時計じかけの摩天楼21 ページ30

Aside

「でも、何で新一君の家の電話にAの名前まで出すのかしら？」

『恐らくだけど相手は私の事を新一君の知り合いだと思ってるんじゃないかしら』

「何か相手も新一の様に変声機を使ってる様な変な声じゃぞ」

「えっ？」

黙って話を聞いていた沙織がどうして私の名前を出すのかと疑問を抱いているが、私は新一君の知り合いだと思っているのではと伝えた時、博士が私達に相手が変声機を使ってる様な変な声だと言っていた為、新一君は驚いており、私は思わず目を細めた
.........変声機を使うと言う事は私達の知っている相手とみなした方がよさそうね
とりあえず博士から電話を貰い、新一君の方を見れば蝶ネクタイ型変声機の準備は万全である事が分かり、まず先に私が電話に出る

『もしもし』

「お前が水城 Aか？」←くぐもった声

『.........そうですけど、どちら様ですか？』

「そこに工藤新一はいるか？」←くぐもった声

「はい、俺もいますが」←新一の声

電話の相手は私の問いかけには答えようとはせず新一君はいるかと問いかけてきた為、新一君の方を見れば無言で頷いており、電話を新一君の方に向ければ蝶ネクタイ型変声機を使い、自分もいると答えた

「ニュースを見たか？東洋火薬から爆薬を盗んだのは俺だ」←くぐもった声

『「何ですって!?/何!?」』

電話の相手は東洋火薬から爆薬を盗んだと言ってきた為、私と新一君は思わず声をハモらせてしまった
ただ事ではないと感じたのか博士、哀、沙織が私達の方へ静かに駆け寄ってくる
この人物は変声機まで使って一体何が目的なのかしら...？

「お前達の携帯番号を教えて貰おうか」←くぐもった声

「お前の様な奴に教える義務はない！」←新一の声

『申し訳ありませんが、携帯番号は個人情報の一つなのでお答えする訳にはいきません』

「ほぉ～俺からの唯一の連絡手段を断ち切ってもいいのかな？」←くぐもった声

犯人からの要求に新一君は電話番号を教えないとキッパリ断っており、私も物静かな声で教える訳にはいかないと断ったものの犯人から唯一の連絡手段を断ち切ってもいいのかと言われ、私は思わず目をつり上げた
まさか、私達を脅迫してくるとは...
チラッと新一君の方を見ると教えてもいいと言わんばかりに頷き、やむを得ず教える事にした

『分かりました。私と新一君の携帯番号は...』

「よし。二人揃って今すぐ携帯電話を持って堤向津川の緑地公園へ来い。面白いものを見せてやる」←くぐもった声