検索窓
今日:14 hit、昨日:50 hit、合計:48,772 hit

story398 時計じかけの摩天楼7 ページ16

Aside

「だな。これだと違いも分からねぇな」

「それに左右対称(シンメトリー)が好みって...俺には森谷 帝二の考えている事が全く理解できないな」

松田さん、安室さん、萩原さん、伊達さん、諸伏さんの順で森谷さんの建物や庭を見ながら口々にそう言っていた
まあ、彼等の気持ちも分からなくもないけどね(苦笑

『森谷さんは高校まで私や母の母国であるイギリスで暮らしていてね。その所為か英国風の建築に心酔し、特に古典建築の左右対称(シンメトリー)様式へのこだわりは並大抵じゃないわ。何しろ本名の貞治も左右対称の帝二に変えたぐらいよ』

左右対称(シンメトリー)にこだわっているのなら森谷さんは完璧主義者&神経質な人物って事?」

『そう言う事よ』

「おいおい...それじゃ、まるで病気レベルじゃねぇか」

「確かにそうですよね。ここまで左右対称(シンメトリー)にこだわっているとは思いませんでした」

私は森谷さんがどんな人物なのかを説明していた時、沙織が左右対称(シンメトリー)にこだわっているのなら完璧主義者であり、神経質な人物なのかと問いかけられ、私は頷きながらそう答えた
話を聞いていた萩原さん達は若干...と言うよりかなり引いているのが分かった(苦笑

「でも、こんな素晴らしい庭を見たの初めて!」

「お褒めにあずかって恐縮です。初めまして森谷 帝二です」

森谷 帝二(47) 建築家

蘭ちゃんは嬉しそうな表情で庭を褒めていると突然、声をかけられて振り向くと森谷さん本人が私達を出迎えてくれた
......この人が東都大学建築学科の教授...
てっきり厳しい方なのかと思っていたけど...イメージとまるで違うわね...
それに...イギリスに住んでいた所為なのか英国紳士風の様な落ち着いた物腰と気品さを感じるわ...

『初めまして、水城Aと申します。本日はアフタヌーンティーのガーデンパーティーにお招きいただき、ありがとうございます』

「Aちゃんって、こう言う場所には慣れているみたいだね(コソッ」

「だな。普通ならあんな風にはできねぇぞ(コソッ」

「Aさん、お忙しい中パーティーに来て下さって恐縮です。それとAさん...そちらの方々は?」

私は蘭ちゃんの隣に立ちながらそう言って軽くお辞儀をした時、萩原さんと松田さんがめちゃくちゃ驚いていた事を見逃さなかった
全く...私を何だと思ってるのかしら?(苦笑
財閥のパーティーはいつも挨拶回りとかするし、こんなの慣れっこだわ

story399 時計じかけの摩天楼8→←story397 時計じかけの摩天楼6


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (79 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
52人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2020年5月4日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。