story337 ウェディングイブ33 ページ47
Aside
「それはお前が犯人でないと言う...証拠だよ!!」←小五郎の声
「靴の裏の溝にクリームの様な物が...」
靴を脱いだ伴場さんは高木さんに渡した後、高木さんは靴の裏側を見て裏の溝にクリームの様な物が付いていると言っていた為、今まで黙って話を聞いていた蘭ちゃんがクリームの正体はチョコレートケーキで伴場さんが床に落ちたケーキを踏んだと言った
「それ、いつ踏んだの?」
「初音さんがこの店からネイルサロンに出かける前です!」
「そ、そうか!事件当時、雨がかなり降っていて濡れた路面を歩いたのならこんなクリーム、ほとんど取れちゃってますよ!彼が車に火をつけて急いで店内に戻ったんならなおさら!!」
「つまり彼は店から出ていないと言う事だな」
「ええ...実は最初、私がそれを目にした時、これは伴場の仕掛けたフェイクかと思いました。本当は何らかの方法で靴を履き替え、探偵である私に靴の裏のクリームを見せて店から出てない事を証明させる気だとね。だが、そのケーキはそこの若い探偵が落としたゆえに偶然、踏んだ物だし、伴場は靴の裏にクリームが付いている事を全く私に言い出さない...しかもあろう事が雨の中、店外へ出てその大切な証拠を台無しにしようとしている。だから確信したんですよ。そのクリームはフェイクじゃなく伴場の無実を証明する証拠だとね!」←小五郎の声
「も、毛利...」
萩原さんからいつ踏んだのかと問いかけられ、蘭ちゃんは加門さんが店からネイルサロンに出かける前だと答えた為、高木さんは事件当時は雨がかなり降っていたから濡れた路面を歩いたのならクリームはほとんど取れているはずだと言っており、伊達さんは伴場さんは店から出ていないと言っていた
新一君は私の代わりに伴場さんの無実を証明しようとしているから、凄く助かったわ...
伴場さんは犯人ではない事を証明してくれた事が嬉しかったのか涙目になっている
フッ...もうすぐ事件が解決するわね...
「で、でもDNAは!?彼女の付け爪の先に彼のDNAとほぼ一致した皮膚が付いていたんですよ?彼がその時、彼女の傍にいたって証拠じゃないですか!!」
「付け爪に付いてたのが彼女本人の皮膚だったって場合は考えられねぇのかよ?」←小五郎の声
しかしウェイターは未だに納得しておらず、DNAはどう説明するのかと言うが、新一君は付け爪に付いてたのが加門さん本人の皮膚だった場合は考えられないのかと言っていた
何やら凄い事になってるけど私の出る幕はないわね
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年7月20日 17時