story328 ウェディングイブ24 ページ38
Aside
......今の動き、まるですぐに殴られるのが分かって避けた動きだわ
偶然に避けれたとしてもあんな風に動ける訳ない...
なかなかの身のこなしね...バーボン
いいえ...公安の【降谷 零】さんと言うべきかしら?
諸伏さんや赤井さんの言ってた通りだわ...
今の動きで諸伏さんはやっぱりと言った表情になっているし、萩原さん達も静かに見てるしね
「や、止めて下さい、暴力は...毛利さん、彼の足を押さえて!!また殴りかかって来られたら...」
「んな必要ねーよ...おい伴場、落ち着けって。まだあのヘアブラシに付いてた髪がお前のだって決まった訳じゃねえし。ちゃんとお前のDNAを取って調べて貰えばいいじゃねーか!口ん中の粘膜を綿棒で採取するだけだからよ!」
「(やっぱり...これって確か...ん?じゃあ、この人どうやって...)」
......凄い変わり様ね(苦笑
さすが私と同じトリプルフェイスだわ...
ウェイターはまた暴力を振るわれるから足を押さえて欲しいと言われるも小五郎さんは必要ない事やヘアブラシに付いてた髪が伴場さんの物とは限らない事、ちゃんとDNAを取って調べて貰えばいいと言って伴場さんを落ち着かせる様に宥めている
新一君は何かに気づいたらしく伴場さんの靴底を見ており、見てみるとケーキが踏んだ痕が付いていた
これが事件の真相を鍵を解くヒントになるだろう
今回の事件、私はあまりでしゃばらない方がよさそうね...
死んだはずの諸伏さんもいるし、黒の組織の一員・バーボンもいるから迂闊に動けないのは確実だ
だから今回の事件は新一君に任せて私はできる限り彼のサポートに回る事にしましょ
「では伴場さん、DNA鑑定の承諾をして頂けますね?」
「あ、ああ...」
「では、こちらへ」
「(まあDNA鑑定の結果が出ればハッキリするさ。トリックを考えるのはそれが分かってからも...それより何でAさんはあんな事を...)」
高木さんは伴場さんをDNA鑑定するべく連れて行ってしまった
.........早く事件を解決して伴場さんが犯人じゃないと言う証拠を探さないと!
ヒロキが調べてくれた物も証拠になるけど、あれだけでは足りないわ...
新一君が何を思ったのかチラッと私の方を見てくるが、私は気にしない様にしていた時...
「でもDNA鑑定って凄いよね...」
『えっ?どうしてですか?』
「昔は唾液からじゃあ、血液型ぐらいしか分からなかったみてーだし、今じゃ本人かどうかすぐ分かるだろうからな。そう思わねえか?ボウズ」
「うん、そだね...」
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年7月20日 17時