story327 ウェディングイブ23 ページ37
Aside
「その上、車の傍には彼女が今夜付けたばかりの付け爪が落ちており、その付け爪の先には微量の皮膚が付着していました」
「ちょっ、ちょっと...」
「あれは悲しい事故なのにな...(ボソッ」
『えぇ...(ボソッ』
目暮警部は付け爪の先に微量の皮膚が付着していた事を伝えるも伴場さんは違うと声を震わせていた時、私の影に隠れていた諸伏さんが悲しい事故だと小声でそう言った為、私も物静かな声で返事をする
今回は物凄く悲しい事故なのにまだ殺人だと言う空気になってるわね...早く解決できないかしら?
「状況から考えると、その皮膚は車の傍で彼女が襲われて抵抗し、引っ掻いた時に付いた犯人の物である可能性が高い!その皮膚のDNAが貴方のヘアブラシに付いていた毛髪のDNAとほぼ一致したんですよ」
「で、でも、ピッタリ一致した訳じゃねーんだろ?おい!毛利からも何とか言ってくれよ!」
目暮警部から皮膚のDNAと伴場さんの毛髪のDNAとほぼ一致したと言っていた為、伴場さんはピッタリ一致した訳ではない事や小五郎さんに自分が犯人ではないから何とか言って欲しいと訴えている
とりあえず新一君と話をしようと諸伏さんにその事を話すとOKを貰い、新一君の肩をトントンと叩くとすぐに気づいてくれた
『この事件、貴方はどう見てるの?(ボソッ』
「これが殺人なのか事故なのかまだ...Aさんはどう見てます?」
『事故の可能性が高い気がするわ...』
「(事故の可能性が高い...?Aさんはどうしてそんな事を...)」
新一君にこの事件はどう見てるのかと問いかけると新一君は殺人なのか事故なのかまだ分からないと答えた後、私にこの事件はどう見てるのかと問いかけられ、私は事故の可能性が高いと答えれば新一君は驚いた表情になり、私の言葉が気になったのかすぐに考え込んでいる
......自 殺した証拠がまだ見つからないから何とも言えないけど、必ず見つけ出すわ!
「ほぼと言う事はその付け爪に残っていた皮膚が先程まで降っていた雨や泥などで汚染され、完全なデータが取れなかった為だと思いますが血縁者でない限り、
「な、何だとてめェ!?」
ウェイターから血縁者ではない限り、ほぼ一致はまずあり得ないと言われ、犯人扱いされた伴場さんはカチンと来たらしく殴りかかろうとしたが、ウェイターにかわされ、倒れ込む
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年7月20日 17時