story326 ウェディングイブ22 ページ36
Aside
「それであんなに燃えてたのか」
「何でそんな物が車内に?」
「今夜、パーティーが終わったら二人で車に型紙を当ててスプレーでデコる予定だったんだよ。そのデコった車で二人で結婚式場に乗り込んでみんなを驚かしてやろうって...も、もちろん、みんなには内緒だったから誰も知らねーと思うけど...う、嘘だと思うならメールを見てくれよ!ちゃんと材料を揃えたってメールが彼女から来てるからよ!」
松田さんは燃えていた理由を聞いて納得していたが、目は新一君に疑いの眼差しを向けている
......後でフォローでもしなきゃいけないわね
萩原さんが何で車内にあったのかと疑問を浮かべると伴場さんはパーティーが終わったら二人で車に型紙を当ててスプレーでデコる予定らしくデコった車で二人で結婚式場に乗り込んでみんなを驚すつもりで内緒にしていた事、嘘だと思うのならメールを見る様にと言っていた為、伊達さんは携帯ボタンを押しながらメールを見ており、目暮警部も高木さんも携帯を見ている
ピッピッ
「ん?今夜8時18分に「あと30分で戻る」と言う内容のメールが彼女から届いているみたいですけど...」
「あ、ああ...ネイルサロンから写メを送ってきたみたいで」
「と言う事は...貴方は車内に可燃物が大量にあった事も彼女がこの店に戻って来る時間も知っていた...と言う事ですな?」
「なっ!?お、おい、何言ってんだ?」
伊達さんは気になったメールを見て問いかけると伴場さんがネイルサロンから写メを送ってきた事を答えるが目暮警部から加門さんを殺した犯人だと言われ、伴場さんは信じられないと言わんばかりの表情になっている
......みんな加門さんを殺した犯人が伴場さんだと思い込んでいるみたいだけど異性一卵性双生児なら性別以外のDNAが似ていてもおかしくはない
それに目暮警部...これは殺人じゃないわ...
悲しい事故なのよ...一刻も早く伴場さんの無実を証明しなきゃ...!
......その前に新一君にこの事を話さなきゃ!
何か証拠を見つけたのかも知れないしね
「つまり...貴方なら店をこっそり抜け出し、駐車場で彼女を待ち伏せて気絶させ、車に押し込んで火をつけ、焼殺できたと言う事ですよ!」
「おいおいおい...」
目暮警部は伴場さんが犯人だと思っているらしくそう言っていた為、伴場さんは未だに信じられないと言わんばかりの表情だが、殺人事件として話を進め始めてしまっていた
伴場さんの無実を証明するには何処かに証拠が落ちてるはずだ
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年7月20日 17時